長女としての性(さが)
親の介護というと、自分が50代になる頃かなとおもっていたのに。
意外と早く、その時はやってきてしまいました。
両親が、そろって難病と闘病しており、頻繁に実家に通っています。
とはいえ、私はまだ子育て真っ最中で、平日は子どもの学校もあるし、実家までは同県内とはいえ、片道2時間以上。
主に、週末に車で家族で帰って、用事を手伝ったり、病院と話したりしています。
県内でさえ、こんなに実家に帰るのに苦労しているので、県外に嫁がなくてよかったな、と。
ただ、県外にいれば、兄弟の誰かが県内にのこってれば、メインの世話をおねがいできたのかなとか。
なんだか色々思いましたね…。
私の場合、早くから「弟は絶対に県外に出て
、地元には帰ってこない」と確信をもっていたので、長女として、県内に残ると決めていました。高校生くらいには、覚悟を決めていました。
(親戚など周りを見て、長女とはそういうものだ、となんとなく小さい時から感じていた。)
自分自身も、あまり地元から遠くに行きたいタイプではなかったし、大学も、県内か隣接県の大学を目指しました。
(本当は、県外で行きたい私大がありましたが、家庭のお金を心配して断念。)そして実際、県内の大学に進学。就職も地元企業。
それでいい、と思っていました。
(ちなみに、弟はサラリと県外に進学→就職→県外に家を建てました😅)
結婚相手は、絶対に県内に実家があり、県内勤務の人にしよう、と思っていました。
両親の老後を見るなら、県内に住む方が良い、と思ったから。
そして、そのとおりになり、今少しでも通う距離が短くて済み、良い決断だったと思いますが。
でも。まだ独身の頃、好きな男性が県外に出る時、少しは「私も県外に行きたいな」と思ったりもしました。
好きな人が、遠くに旅立つなら、私もそばにいたい。
でも、長女としての責任感が、上回っちゃいました。
家族の誰も、「お姉ちゃんは地元に残りなさい」なんて、言ってないのに。
長女のさが、というものかもしれません。
もし自分が、下の兄妹だったら。
両親の老後の世話とかを考えるより、好きな人の近くにいこうとしたかもしれない。
自分のしたいように、したかもしれない。
そうしたら、人生がすごく変わったかもしれないな。
でも、私は長女としてしか、生きたことがないので。やはりそこまで自由にはかんがえられないのです。
もちろん、長子でも遠くに羽ばたいていける人もいるし、それは個人の自由です。
気にするか気にしないかは、人それぞれ。
でも、まわりの長子は、結局親元に残ってる人が多いな…とかんじます。
もしも生まれ変わったら。
次の人生は、兄弟の多い家庭の下の子に生まれてみたい。
そして、好きな人のそばにいて、その人の転勤でもなんでも、「そばにいて」と請われれば、ついていくような人生を、生きてみたいな〜なんて、思います。
下のきょうだいは、それはそれで、大変なのかもしれないけど。