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【日常は、“小さきこと”の積み重ねである】#寄せ文庫

ふみぐらさんへの寄せ文庫です。
選んだ記事はこちら。

以下、『寄せ文庫』本文。

◇◇◇

小さきこと。それは得てして、“大したことじゃない”と受け取られがちである。しかし多くの場合、日々の営みは“小さきこと”を寄せ集めてできている。

小さきことを粗末にして、大きなものを得る。私自身、無意識のうちにそういうことをしているのかもしれないと、少しどきりとした。

大きな船が港に入るのに視界に入らないからと、小さきしあわせを載せた小舟をひっくり返していいはずはない。

誰かがくれたお便り。届けられた上質のお味噌の風味。微笑んでくれた目元。「大丈夫」の言葉。

“小さきこと”の積み重ねは決して“小さくない”のだと、そのことを忘れずにいたい。忘れなければ、目を配れる。大きな船体で小舟を下敷きにする前に、そこに「小舟があること」に気づければいい。たったそれだけで、いいのだ。

ふみぐらさんは言う。「小さきこと」のために文章を書いていたいと。私も、そうありたい。
願わくば小舟に乗って、ぷかぷかと海を漂うような気持ちで、こんな穏やかな文章が書けたらいい。


◇◇◇

【あとがき】

ふみぐらさんの文章に惹かれて読みはじめたのは、おそらく1年ほど前からだったと記憶しています。読み終えたあと、心がしんとする。そんなふみぐらさんの文章は、夜眠る前に読ませていただくことが多かったです。

静けさのなかにある温もり。柔らかさのなかにある芯。そういうものを感じさせてくれるふみぐらさんの文章がすきです。

これからも、何度でも読みにいきます。


サラさん、寄せ文庫スタッフの皆さん。
ふみぐらさんに気持ちを伝える場所をつくってくださり、本当にありがとうございます。

心から、感謝をお伝えいたします。


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碧月はる
最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。 頂いたサポートは、今後の作品作りの為に使わせて頂きます。 私の作品が少しでもあなたの心に痕を残してくれたなら、こんなにも嬉しいことはありません。