![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/56066380/rectangle_large_type_2_18fbd77abff9ea213d3666db98ce69cb.jpeg?width=1200)
【日常は、“小さきこと”の積み重ねである】#寄せ文庫
ふみぐらさんへの寄せ文庫です。
選んだ記事はこちら。
▼
以下、『寄せ文庫』本文。
▼
◇◇◇
小さきこと。それは得てして、“大したことじゃない”と受け取られがちである。しかし多くの場合、日々の営みは“小さきこと”を寄せ集めてできている。
小さきことを粗末にして、大きなものを得る。私自身、無意識のうちにそういうことをしているのかもしれないと、少しどきりとした。
大きな船が港に入るのに視界に入らないからと、小さきしあわせを載せた小舟をひっくり返していいはずはない。
誰かがくれたお便り。届けられた上質のお味噌の風味。微笑んでくれた目元。「大丈夫」の言葉。
“小さきこと”の積み重ねは決して“小さくない”のだと、そのことを忘れずにいたい。忘れなければ、目を配れる。大きな船体で小舟を下敷きにする前に、そこに「小舟があること」に気づければいい。たったそれだけで、いいのだ。
ふみぐらさんは言う。「小さきこと」のために文章を書いていたいと。私も、そうありたい。
願わくば小舟に乗って、ぷかぷかと海を漂うような気持ちで、こんな穏やかな文章が書けたらいい。
◇◇◇
【あとがき】
ふみぐらさんの文章に惹かれて読みはじめたのは、おそらく1年ほど前からだったと記憶しています。読み終えたあと、心がしんとする。そんなふみぐらさんの文章は、夜眠る前に読ませていただくことが多かったです。
静けさのなかにある温もり。柔らかさのなかにある芯。そういうものを感じさせてくれるふみぐらさんの文章がすきです。
これからも、何度でも読みにいきます。
サラさん、寄せ文庫スタッフの皆さん。
ふみぐらさんに気持ちを伝える場所をつくってくださり、本当にありがとうございます。
心から、感謝をお伝えいたします。
いいなと思ったら応援しよう!
![碧月はる](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/89321526/profile_00d67d759a457a8c2ecd0ba6d1656d00.jpeg?width=600&crop=1:1,smart)