【影絵に浮かぶ祈り】
先日、noteに書いた通り、現在のパートナーと入籍をした。夫婦別姓の世の中を切望しているが、私自身は両親と絶縁しているため、旧姓に一切未練がない。むしろ、身元を隠すためにも彼の姓を名乗ったほうがより安全だろうと、夫の姓を名乗る形で話はまとまった。そのため、元夫の氏を名乗っている息子たちと私は、違う名字となる。そのことを彼らに伝えたとき、長男、次男ともに「お母さんの名字が変わるからなんなの?それで何か変わるの?」とポカンとしていた。「家族の一体感」とやらを重視して夫婦別姓に”慎重な議論が必要”と言い続ける政治家の方々に、息子たちの発言を聞かせてあげたい。
何はともあれ、長年の付き合いであるパートナーと戸籍の上でも家族になったわけだが、それで生活が変わるわけではない。息子たちの言葉通り、変わったのは私の名字だけ。それでも、やはりどこか心持ちが違う。単純にいえば浮かれている。「見慣れた顔だけど新婚だね」と言う私に、「もう2年一緒に住んでるけどな」と返す彼の顔も、どこかゆるんでいる。昔馴染みの気安さから盛大な喧嘩もするが、私たちは総じて仲がいい。
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