ミラノのJil Sanderのデザインスタジオに過去のアーカイブが保管されている一角があります。毎シーズンチームが膨大な量のリサーチを行い、それがアーカイブとして保管されているのですがそこがもう宝の山でして。 コレクションの背景、普段はアウトプットの形でしか見る機会のないものが出来上がるプロセスが垣間見える瞬間って嬉しいですよね。例えば、これ。 50年代のVogueの1ページです。 2012年秋冬Raf Simons最後のJil Sanderのコレクションはこの1枚のアイデ
日本で学生時代、当時Raf Simonsがクリエイティブディレクターとして手がけていた頃のJil Sanderのコレクションが発表されるたびに雑誌にかじりついていた。この頃の彼のクリエイションに今の僕はどれほどの影響受けたのか測り知れない。加えて留学先であったマランゴーニ学院はJil Sanderミラノ本店のすぐ隣にあったのだが、当時ウインドウにディスプレイされていた2011年春夏コレクションの一着のスカートは忘れられない。 まるでギリシャ神殿の柱のように自立したスカートの
僕が今まで出会って特に影響を受けたデザイナーの一人にChristopher Laszlo(以後クリス)というイギリス人デザイナーがいる。 2015年のJil Sander入社当時、僕はコートやジャケット等のショルダーピースのデザインを担当していたのだが、クリスとはそこで一緒に仕事をしていた。彼は90年代から20年以上Hussein Chalayanの相棒として数々の歴史的なコレクションを作り上げてきたデザイナーで、かの有名なテーブルスカートも彼の仕事だった。このスカート(?
こんにちは。ミラノ在住ファッションデザイナーの村田晴信です。 自己紹介 日本の服飾専門学校ESMOD在学中に神戸ファッションコンテストという留学資格をかけたコンペティションで受賞したことをきっかけに卒業後渡伊。ミラノのマランゴーニ学院マスターコースでファッションデザインを専攻しました。卒業後イタリアファッション協会が主催する若手支援プログラム選出され、2012年ミラノファッションウィーク公式カレンダー上にてHARUNOBUMURATAのデビューコレクションを発表。 その後コ