おっさんずラブ-リターンズ- 第8話(あらすじと感想など)
【余命一か月の家政夫】
2024年2月23日(金)よる11時15分放送分(テレビ朝日系)
今回の記事を書くには、どうしても触れておかなければいけない事があります。放送のタイトルにもある「余命一か月の家政夫」ですが、見ておわかりになる通り、これは黒澤武蔵(部長)の事です。
結婚式回の記事の終わりに”衝撃的な事が起こる”と書きましたが、武蔵がトイレで吐血(と言っていますが、これは喀血ですね)しているシーンがあります。
この話題は結局9話冒頭まで引っ張るわけですが、今回のリターンズの中で、8話は武蔵のストーリーが最も中心となった回だと思います。病院へ行ってみると、「ストレス性の吐血ですね」とおじいちゃん医師に言われますが、なんでもストレスで片づけているのではないかとセカンドオピニオンを受ける事にします。レントゲンでちょっと気になる影があると言われた武蔵は後日再検査。その時に医師から言われたのが「余命一か月」という言葉。
春田の家事スキルが爆上がり
2018年からリターンズ開始後も春田は家事が苦手でした。リターンズ1話では「ゴミ捨ては捨てに行くだけ」「ペットボトルの分別できない」「料理も苦手」「料理の後片付けができない」「洗い物はそのまま」 お互いに分担しようとなっていましたが、この事で牧と喧嘩にもなったほどです。
それがいつの間にか春田の家事スキルが爆上がりしていて、お風呂掃除も料理も洗濯物をたたむのも鼻歌交じりで「よゆー!」といった感じです。
牧が帰宅すると春田は唐揚げを作っていました。この時に「黒くない春田唐揚げでーす!」というセリフが出てきますが、黒い唐揚げは劇場版の時に春田が唐揚げを初めて作ってみたら真っ黒唐揚げができた事から来ています。
牧は黒くない唐揚げを自慢げに見せる春田に
「うわー!すげえー!」と笑顔で喜びます。春田も得意顔です。いよいよ食事。牧が食べるのを春田はわくわくしながら見つめて「どぅう?どぅう?」と訊きます。牧はわざと一瞬渋い顔を見せますが、「めっちゃうまーい!い!」と笑顔で言います。春田も自分で食べて自画自賛。春田はきっと褒めると伸びる子(39歳)なのでしょう。牧も春田が進んで家事をやってくれるし、褒め甲斐があると思います。
本編では出てきませんでしたが、どうやら家事スキルが上がったのは武蔵のおかげもありそうな気がします。TELASAの推しカメ第三弾でそのような発言がありますので、見てみてください。
「家政夫さんにお願いするのやめにしませんか」
自画自賛できる唐揚げが完成して嬉しい春田に、牧が
「そろそろ家政夫さんにお願いするのやめにしませんか?」と言います。
え?なんで?と春田が聞き返すと、
「春田さんもすごい家事やってくれるようになったし、もう2人で充分やっていけるかもなーっていうのと、あとは、将来の事を考えたら、やっぱりちゃんと貯金はしておいた方がいいかなーと思って」
春田は「えぇ、まじか」と言いますが、牧は「あ、これ、部長がイヤで言ってるわけじゃないですから」と返します。2話の時、部長と牧が春田がいない間にキッチンで乱闘を繰り広げたのですが、春田の母親が来る事で頭がいっぱいの牧が武蔵が帰ったあとで「(家政夫を)解約していいですか」と言い、理解してくれない春田に腹が立って険悪な空気になった事があるので、それもあってわざわざ言ったのかなと思いました。
春田「だけどなんか、会えなくなるのは寂しいっつーか…」
牧 「じゃあ、例えば、たまにうちでホームパーティーとかやって部長もそこに遊びに来てもらうとか、そういうのじゃだめですか?」
春田「いや、それは勿論いいんだけどさ、やっていいの?ホームパーティ。イヤなんじゃないの?」
牧 「そっすねえ…人を呼ぶのは苦手だけど、貯金の方が大事なんで」
納得した春田は、今度部長に話していいですかと言う牧に「うん、わかった。了解」とうなずきます。
武蔵のエンディングノート
武蔵は余命一か月と言われた事から、エンディングノートを書き始めます。内容は遺産の事などの真面目な内容もありますが、メインは
「はるたんと、〇〇したい(+牧も)」というたくさんの箇条書き。
映画「死ぬまでにしたい10のこと」や「最高の人生の見つけ方」みたいな感じですね。
部長の体調について
武蔵の体調について、色々な人が色々な状況から「なんだか重い病気なのかな?」と気づき始めます。
ちずは自分が入院していた時に病院で武蔵に会い、吐血という言葉を聞いた
マロは武蔵の病院に付き添った蝶子から聞いた
菊之助は武蔵の家に行った時にエンディングノートを見かけた
牧はちずとマロからその話を聞いた
春田だけが何も知らない状況です。牧から「部長から何か訊いてませんか?」と言われてもなんの事か分かりません。
武蔵に契約の解除を伝える
牧と春田は武蔵に契約の解除を伝えるため、武蔵が来ている日に一緒に帰宅します。帰宅すると武蔵は書いていたエンディングノートを慌てて片づけますが、春田も牧もそれには気づかず。
話を切り出したのは、春田から。自分たちが一番大変な時に部長のおかげでとても助かった事を伝え、2人でありがとうございましたとお辞儀をします。武蔵はおどけて見せますが、2人の様子がいつもと違う事に気づきます。でも春田は解約するという言葉を言い出せず、牧が伝えます。
牧 「今月で、契約を解除したいと思ってます」
武蔵は「まさか?」という顔になりますが、今のプランではなくて違うプランへの変更なんですねと誤魔化そうとします。
牧 「部長、俺たち、もう2人でやっていけますから。終わりにさせてください」武蔵は春田を見ますが、春田も真剣な顔つきで、寂しそうに武蔵を見ていました。
武蔵「そうですか…。それではこれからは、お二人で、助け合って、仲良く、末永く…」
牧 「そんな…部長、今生の別れじゃないんですから」
武蔵「今生の別れ…」
春田「部長部長、またみんなで普通に飲み会とか、普通に会いましょ」
春田もなんとか武蔵を元気づけようとしますが、結局武蔵は悲しみをこらえきれず走って家を出ていきます。春田は牧に「ちょっといってくる」と告げて武蔵を追いかけます。牧の背中のシーンになりますが、どう考えていたのか。武蔵の体に何か良くない事が起きているかもしれないこのタイミングで契約解除を申し出た申し訳なさとかもあったのかもしれないです。
春田は武蔵を捕まえて、号泣する武蔵と押し問答になりますが、ここでカバンから落ちたエンディングノートを見てしまいます。武蔵は慌ててノートを取り返し、走って逃げていきます。この時、春田は初めて武蔵に何かが起きている事を知ります。
武蔵を元気づけたい
マロが武川さんに武蔵の事について話してしまった事で、営業所のメンバーに招集がかけられました。武川さん、春田、牧、ちず、マロ、和泉というメンバーです。わんだほうに集まり、みんなで話し合います。
和泉「自身の経験から申し上げますと、大切な人には会えるうちに会っておいた方がいいと思います。当たり前にあるものが明日もあるとは限りませんから」(劇場版でジャスが春田に言った言葉と同じ意味ですね)
和泉さんの一言でみんなで集まって部長を元気づけようという話になり、牧が「うちで部長囲んでなんかパーッとやりますか」と提案します。牧はスピンオフ「春田と牧の新婚初夜」(Tver)で、家に他人は入れたくないと言っていました。本編1話でもマロに「ホームパーティいぇーい!とか?」と言われた時に「最悪」と言っていたほどです。そんな牧が提案してくれるのですから、ホームパーティを遠慮している春田からしたら嬉しかったと思います。
というか、ちょっといじわるな言い方になりますが…春田は牧が家に人を入れたくない事を知っていて、ホームパーティだと牧に「いいの?ほんとにいいの?」といつも言うのに、武蔵が家政夫として家に週3回入る事に関してはなぜ牧の意見は尊重しなかったのか…と思います。武蔵は父親みたいな人だから?家族みたいなものだから?春田の知らない所で牧と武蔵は殴り合いの喧嘩しましたけど。ていうか、かっぽう着を牧に投げつけたのを見ましたよね?そのあと、家政夫を解約するしないで険悪な空気にすらなったのに、なぜ牧が怒ってるかわからないという。この辺りの春田の「部長第一」が本当に見ていてずっとモヤモヤしてました。
(脚本として武蔵を絡ませるにはそういう筋書きになるというのは理解しますが…)
牛乳味噌汁
武蔵は春田牧家での最終日。「ムサシのあんちょこ」というノートを牧に渡そうとします。
武蔵「はるたんの好きな唐揚げレシピ」
牧 「作れます」
武蔵「ムサログ4.5以上のおかずレシピ」
牧 「ムサログ」
武蔵「ムシャラン3つ星の厳選グルメ」
牧 「お気持ちだけで」
牧 「春田さんは俺の味に慣れてますから」
そう言うと、武蔵はとても悲しそうな顔をしてうつむいていました。牧が「なんですかもう…」と言うと
武蔵「牧。君は確かに料理ができる。はるたんがそれを美味しいと言うのもわかる。でもな…私は…私は…塩分が心配だ」
牧 「言われなくても控えてます」
武蔵「もっと出汁のうまみを活用すれば、味噌を減らしても、もっとうまい味噌汁を作る事ができるはずだ。そして、減らした味噌のかわ(りに)」
牧 「わかりました。教えてください」
この時の牧の心情はどうだったんだろうと思います。悔しいのか、仕方ないのか、武蔵の身体の異変が起きているかもしれないから、素直になった方がいいのか。
武蔵は嬉しそうでした。牧と初めて料理を作るこのシーン、私は好きです。豆腐の切り方まで言われていましたが、牧も多少睨みつけながらも素直にやっていましたし。味噌汁と牛乳を合わせた味噌汁には、牧も驚きと感心という感じでした。実際に味見してみたらとても美味しかったようですし。
「おいしい」と笑顔になる牧を見て、武蔵が「でしょお~?」と言いながら牧を押すと、牧がよろけます。笑顔の牧は「これは春田さん好きだわあ」と、押し返します。よろけた武蔵が「でしょお~」と、また牧を押します。牧はさっきよりも大きくよろけます。戻った牧が武蔵を押すと、武蔵は大きくよろけすぎてドアにぶつかりドアを壊します。このシーン本当に面白かったです。脚本を書いた徳尾さんも「セットのドアが壊れるのクソおもしろいね」とポストしていたほどです。牧も武蔵も凄く笑顔でした。本来ならNGだったシーンでしょうが面白かったから採用したのだと思います。
頼んだぞと、牧は武蔵から割烹着を渡されました。「はい、任せてください」と言いますが、見送る牧の目は寂しそうに感じました。
「俺牧に先に死なれたらさ、もう生きていけないよ」
武蔵が帰ったあとで春田が帰宅。最後なのに挨拶できなかったと言う春田に、「全然元気そうでしたよ、いつも通りというか」と牧は言います。そっか、それならいいけどと言う春田に
牧 「ていうか、ほんとに体調悪いんですかね。あれじゃないですか。大げさに言って、また春田さんの気を引こうとしてるんだけじゃないですか」
春田「なんでそんな事言うの?!」
牧 「…あ、ごめんなさい。本当に元気そうだったから…」
春田「病気が間違いならそれでいいよ。騙されてるんだったらそれでいいよ。むしろそっちがいいよ俺は」春田は泣きそうになりながら言います。
春田「それよりさ、もし部長になんかあったらどうしようって…このままいなくなったらどうしようってそればっか考えてさ…俺むちゃくちゃ怖くてさ」
牧 「春田さん…」と背中をさすります
春田「牧はさ、急にいなくなったりしないよな?俺牧に先に死なれたらさ、もう生きていけないよぉ…」と泣きながら牧に抱きつき言います。
牧 「大丈夫大丈夫。俺は死にませんから」
このシーンですが、春田って普段温厚で穏やかな人だから、怒ると怖いですよね。強めの口調の「なんでそんな事言うの?!」の流れから「牧はさ」のセリフになった時、「部長がいなくなってもいいの?」とか言い出すんじゃないかとソワソワしました。すぐごめんなさいと言った牧に、まだ畳みかけるんじゃないかと。でも、全然違っていました。
「牧に先に死なれたらさ、もう生きていけないよぉ」なんて言うと思っていなくて驚きました。ここまで弱っている春田を見た事がなかったので、本当にびっくりです。牧も春田を元気づけようとして「嘘なんじゃないか、気を引こうとしてるんじゃないか」なんて言ってしまったのかもしれませんが、これは良くなかったですね。春田が怒るのも仕方ないかなと思います。すぐ謝ったのも「しまった」という思いと、春田の様子に驚いたのもあったのかと思いました。
ホームパーティ
ベッドで目覚めた牧は、横で元気のない春田に「そんな顔してたら部長が元気になれませんよ」と元気付けます。「うん、そうだな!」と気合を入れて、テンション高く牧は料理、春田は掃除機をかけてみんなが来るのを待ちます。
1組1品持ち寄りのパーティ。武川さんは「おはぎ」、マロ&蝶子は「スイーツ」、ちずは「日本酒」、和泉さんは「おかかおむすび」、武蔵は「重箱のお弁当」です。
武蔵の「急にホームパーティって、またなんで?」の一言で一瞬みんなの空気が止まりますが、ちずの「新居のお祝いに?」の一言で納得。「ねえそのお重がきになるう」というちずの一言で、武蔵が作ってきた重箱の中身をお披露目です。一段目は、大きく春田、小さく枚の似顔絵が描かれたキャラ弁でした。2018年ドラマ2話の屋上のシーン。牧とのキャットファイトになる前に、武蔵が春田のために作ったお弁当が出てきますが、そこには春田の似顔絵が描かれたキャラ弁がありました。それを思うと小さくても牧を入れているところに、武蔵の愛情を感じました。
牧と武川さんと武蔵とマロと和泉さんで人生ゲームで大盛り上がりしている様子を、キッチンでスイーツを準備しながら春田とちずと蝶子が見ています。春田とちずは「全然元気そうでよかった」と言いますが、蝶子だけは不安そうな顔で見つめていました。
以前なら、春田が人生ゲームに参加して牧がスイーツの準備を手伝っていそうですが、春田は本当に成長しましたね。以前ならありえない光景です。この様子に感激しているポストもたくさん見かけました。
武蔵のお別れビデオ(DVD)
楽しかったホームパーティもお開きに。みんなが帰ったあと、牧と春田で片づけ。そこで武蔵が持ってきた紙袋が置かれたままなのを春田が見つけます。中には「はるたんへ」と書かれたDVD。結婚式の映像とかかな?と牧が言い、片づけが終わってからという言葉に「ちょっとだけ!」と、春田はDVDをデッキに入れます。牧はその間に片づけのためにリビングを出ます。再生されたDVDから映し出されたのは、武蔵。春田がなんだろうと思いながら見続けていると、今年の桜が咲く頃には、もうこの世にはいないこと、医者からそう言われたこと、春田と出会ってからとても幸せだったこと、まだ春田の事を好きだということ、牧の言うことをちゃんと聞くんだぞということ、そして「さようなら、はるたん」で締められていました。DVDを見た春田は嗚咽し、いてもたってもいられずDVDを止めて家を飛び出します。走って武蔵を探し、かつて武蔵が春田に告白をした場所で姿を見つけ、武蔵に抱きつきます。何度も何度も武蔵に突き放されながら
「部長がいないくなったらどうしたらいいんですか 俺には部長が必要なんです ずっとずっと一緒にいてください 部長がいなくなるのは絶対いやです」
と言います。武蔵は「俺だってもっと生きたいよー!はるたんと牧の幸せをそばでずっと見ていきたいよー!でもそれは叶わないことなんだよー!」と言い、泣きながら春田と抱き合います。
春田が出て行ったあと、牧がリビングへ行くと春田がいません。一時停止されたDVDを牧も再生します。「まぁきぃ~~~」と言う武蔵。「は?」と牧は言いながらDVDを見続けます。牧へは、今までの感謝と、本気でぶつかり合う事の素晴らしさを教えてもらったこと、本当は牧にはかなわない事はわかっていたし、春田を幸せにできるのは世界でただ一人、牧だけだということ、一緒に味噌汁を作る事が出来て楽しかったこと、2人をずっと見守っていること、そして「牧、はるたんの好きな所、10個言えるか?」。我が、永遠のライバル、牧凌太、さようなら。牧は嗚咽を漏らしながら「いやだあ」と慟哭します。
1ヶ月後
春田と牧の朝から始まります。ホームパーティの時の集合写真を牧がじっと見つめるシーン。
そして白い寝間着に白い布団で横になっている武蔵。
武蔵の目がぱっと開いてカーテンを開け、青汁を一気飲みする姿
「なぜだ…なぜ俺はこんなに元気なんだ」
私の感想
この回、終盤までは嫌いじゃないのですが、武蔵のDVDを見て春田が走り出したあとの春田と武蔵のシーンは見たくない気持ちが正直あります。この日からしばらく、Xでもこの話題でかなり騒がれていました。
『春田が飛び出していくのは春田なら当然の事だし、おかしいことではないし、武蔵を抱きしめるのもおかしいことではない」
『なぜ2018年のドラマの大切なシーンを武蔵相手にやらせたのか』
『春田にとって武蔵は父親のような存在だから、いなくなったらイヤだ、必要なんですという言葉は変ではない』
『ずっと一緒にいてください、必要なんですというセリフは牧のためのもの。武蔵に言ってほしくなかった』
『春田が白いパーカーだったのは、2018年ドラマ7話のプロポーズのシーンの再現をしたかったからなのではないか』
私はどの意見も分かる気がします。2018年のドラマで武蔵から背中を押され、牧の元へタキシードのまま走った春田。道の反対側で牧を見つけた春田は「俺、牧が好きだー!ちょっと待っててぇ」と言い、牧の元へ走ります。目の前まで来た春田に向かって「俺といたら、春田さんは幸せになれませんよ」と言う牧に、「だからさ、お前はいつもさ、そうやって勝手に決めんなよ!俺は、お前とずっと一緒にいたい!だから!俺と、結婚してくださーーーーーーい!」と言って牧を抱きしめます。6話で悲しみのどん底に落とされた当時のファンの人たちからしたら、物凄く大切なシーンだと思うんですよね。私は放送終了後から少しして一気見した人ですが、リアタイしていたファンの人たちは1週間どん底な気持ちで過ごしていてからの、このシーンだと思うんです。とてもとても大事なシーンだし、大事なセリフ。
タキシードと同じ色の白いパーカーと白いスニーカー、牧を探した時のように、走って武蔵を探す。牧に抱きついた時と同じ構図で武蔵を抱きしめる。極めつけは牧に言ったのと同じ、「ずっと一緒にいてください」。
あと、「俺には部長が必要なんです」は、牧に言った「俺にはさ、多分…なんていうか…お前が必要なんだよ」という2018年2話のセリフが被った人もいるのではないでしょうか。この時も春田は白いワイシャツで走って牧を探していましたよね。このシーンもファンの人からしたらとても大事なシーンだと思います。公園のオデコにキスの前。
この辺り、同じセリフにする必要あったのかな?と私も思います。ずっと一緒にいるのは牧であって、武蔵ではない。俺と牧を傍で見守ってくださいならわかる。春田ならDVDを見たあとで飛び出していくのもわかる。春田はそういう人だと私も思っています。部長を見つけて、たまらず抱きしめてしまうのもわかります。2018年のドラマの6話、ちずに告白されて泣いているちずを思わず抱きしめてしまうような人ですし、1ヶ月後にこの世からいなくなるかもしれないと思うと、そういう行動してしまうのは理解できます。
でも、武蔵はずっと一緒にいる人とは違うんですよね。牧と喧嘩したら、誰が止めてくれるんですかってどういう事ですか…。俺が迷ったら誰が導いてくれるんですかって、牧は?勿論、今までも人生経験豊富な武蔵は的確なアドバイスをくれていたけれど、牧は?もう、言ってる事に対して「え?」と思う事がたくさんありました。春田からしたら今回のこと、あまりにも突然の事だし、尊敬する元上司だし、10年以上もずっと春田を想ってくれていて、牧と別れた1年間も献身的にプラトニックに春田を支えてくれて、結婚式までしかけたのに、最終的には自分の想いを殺して最愛の春田を牧の元へ行かせた人であり、今の春田と牧があるのも武蔵のおかげではある。春田の人生に必要な人の1人なのは間違いないかもしれない。いつも近くにいたそんな人が、1ヶ月後に居なくなるかもしれない事でパニックになって訳が分からなくなり、支離滅裂な事を言ってしまっているという感じならわかるのですが。
春田や武蔵の心情的には全く理解できないシーンという事ではないですが、2018年の7話とあまりにもかぶるという点では、私もあまり見たくないシーンでした。
この回は本当に色んな意見がたくさんXにポストされた回でした。この回までの間に、熱海旅行の回で、春田のマグカップ(2018年ドラマからずっと春田が使用)を武蔵が使っていて牧に見せつけるような仕草をしていたり、結婚式回でプランを武蔵が仕切っているなど、見る人によっては武蔵にヘイトが向くような事が積み重なっていたのもあり、余計反感を買ってしまった回だったのかもしれません。私もDVDを見る所までは良い回だなあって思っていたのですが。
あの春田と武蔵のシーンは夕方の風景にしたくて、カットかけずに長回しで撮影したようですね。吉田鋼太郎さんと田中圭さんの演技、やっぱりすごいなと思いました。
春田が部長を探しながら走るシーンのメイキング映像です。牧が自宅に走るシーンも結構長い距離走っていましたが、このシーンも見えなくなるまでずっと走っていてすごいです。本編を見ているとスローではありますが「ぶちょう~」って言ってる感じありますし、悲しみの顔で走っています。
最後までお読みいただきありがとうございました
すごく長文なうえに読みづらくて大変だったかと思います
次回は最終話です。
多分恐らく絶対に長く長くなると思いますので、お暇な時間に読んでいただけたらと思います。またよろしくおねがいします。