テーマパークが増えることで遊び場が減る私(たち)。
こんにちは。
春野太陽です。
この間オープンしたテーマパークのニュースを見て
技術やアイデアの分野に関心しつつも
『おや?よく考えたら生きにくくなってるのでは?』
とふと感じた部分があるので
文章にしてみたいと思います。
そもそも私もテーマパーク好きです。
人混みや待ち列はめんどいけど、
やっぱり異世界空間は素敵に感じる。
でも、ここ5~10年くらい?の
テーマパーク活性を見ていると
凄まじすぎてちょっと引くレベル。
ディズニーとUSJでずっと日本は満足してたのに
10年くらい前から突然怒涛の建設発表。
ムーミンのテーマパークが作られることになり
ジブリのテーマパークが作られることになり
西武園ゆうえんちはレトロにリニューアルされ
としまえんの跡地はハリーポッターの世界に。
お台場のショッピングモールは没入体験型施設に。
こんなにテーマパークあってどうすんねん!!
ジブリの世界やハリポタの世界やムーミンの世界など、
アニメや小説にしかない世界に自分が入れるのは
ワクワクドキドキします。
それに、海外のインバウンドも増えているのでしょう。
話題の施設はきっと注目の的です。
だから、『夢を叶える』という視点ではとても素敵。
でも『夢』じゃなくて『現実』を見たとき寂しい。
その昔は更地で子供が自由に遊んでいて
自分たちだけの秘密基地なんて作ったりして
そこが学校や親からの逃げ場であり楽しみだった。
そこに近所のおじちゃんおばちゃんなども交わって
社会みんなで繋がっていた。
いつの日か裏山は切り崩され公園の数すら減り
残った公園も【ボールで遊ぶな】【野球禁止】
【安全のためにジャングルジム撤廃】。
そんな禁止事項ばっかりで
遊具も自由も何もない場所になってしまった。
そして昭和だったら公園の隅や裏山につくっていた秘密基地がなくなり、
平成になってからは子供は自室に引きこもるようになった。
子供が辛いときに引きこもるのはいつの時代も変わらない。人間だもの。
場所が外から中に変わっただけ。
だけど、中に変わったことで大人たちは大騒ぎするようになって
突然『子供の引きこもり』は大問題化していった。
私は問いたい。そうさせたのは誰だ?
秘密基地をつくってこっそりエロ本集めたり
木で剣をつくって草を薙ぎ倒して遊んだり
悪ふざけしてストレス発散できてたから生きてこれたのはお前ら昭和の大人だろ。
そんな環境が現代の子供にはないんだよ。
子供の甘えだやら親の教育だなんだ言ってるけど
お前らが壊した社会全体の環境の問題なんだよ。
今は更地があればすぐにテーマパークに変えられている。
当たり前だが入場料は高い。
入場できてもテーマパークフードも値段高い。
どうだろう。
子供達だけでそこに自由に行き来できるのかい?
そこに子供だけの秘密の居場所はあるのかい?
ないよなぁ。
物価高騰してるのに給料が上がらないこの中で
その場所に行ける大人も家族も果たしてどれくらいいるんだい?
楽しい場所だとしても財布に苦しめられたら
帰ってきてからがつらいよなぁ。
自分を含む精神障害者や引きこもりが増える中
ますます更地をつぶしてエンタメにお金をかけて
その先に、みんなが平等に幸せになれる社会はあるのかい?
一部のブルジョアな人たちはいいけれど
一般層や貧困層や障害層は
近所の気軽な遊び場が無くなっていくだけ。
さらに生きにくくなるのを自覚するんだ。
テーマパークがこれからもきっとどんどん建設されていくと思います。
止まらないこの流れは、私たちをどう苦しめていくのか。
(※ちなみに、雇用としてはいい部分もあるのかなとかは思いました。
いろんな仕事がAIに変わると言われている今、テーマパークの接客やダンサーや俳優に関しては、絶対に人間でしかできない仕事だから、
その雇用を増やすという視点なら意味があるのかもしれない。でもそこまで考えていて事業をしているのかどうかは不明。)
2024.04.08
春野太陽
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