「おじいちゃんのカナリア(2/2)」エッセイ
私が中学生になり、祖父の家に行く回数が減って雛の餌やりもしばらくやらなくなっていたころ、祖父が亡くなり家も解体することとなりカナリアたちは祖父の友人やひいきのお客さんの手に渡っていくこととなった。その中の1羽をうちの家でも引き取ることになり「ピッピ」と名付けて育てることになった。ピッピは赤カナリアで赤色の鮮やかな毛をしておりきれいに鳴く子で、家族みんな可愛がった。家は少し臭くなったし、水状のフンはピッピが羽ばたくたびにかごの外を汚しそのたびに洗うのは大変だったが、くるんとし