ヒューマントラストシネマ渋谷に行ってきた。映画と映画館が好きな理由。
のぼる小寺さんを観に行きました。
感想は別途アップしますがなんとなく雑記を残したくなったので書いています。
近場での上映がなくヒューマントラストシネマ渋谷で鑑賞。ガバガバ下調べでなんとか目的地に到着。
渋谷の雑多なビル群の一つ、その7F8Fがヒューマントラストシネマ渋谷だ。200人規模、170人規模のシアター、60人規模のシアターが三つある小さな映画館だ。
館内は明るく小綺麗で、渋谷の喧騒から離れた静かな空間だった。巨大な窓からは階下の明治通りが見え、それを挟んだ向かいのビルのタワーレコードの大きな看板が景観の多くを占めている。
都会の秘密基地のような映画館も窓の奥には日常がある。
映画体験は家で映画を見るものとは違うと思っている。映画館での映像や音響が一般家庭より優れているのは言うまでもなく、映画館の入口をくぐり、チケットを購入し、入場。新作の予告とNo More映画泥棒を見てようやく本編が始まる。
映画館の雰囲気やスタッフの方々の行き届いた管理や清掃なども含めて、それら全てが合わさったものが映画体験なのだ。
幼い頃から私にとって映画館は非日常の象徴であり、それは今も変わらない。
映画館の入口を抜ければそこだけは日常から隔離された空間であった。
予告が上映されるモニターではヒーローが躍動し目を奪われる。売店からは焼けたキャラメルが香る。そして上映を待つ人々からは期待が滲み出る。
スタッフはパリッとした制服に身を包みうやうやしく案内をしてくれる。
映画の映像そのものは上映期間が終わってからもBlu-rayやレンタル、Amazon Prime、Netflixなど多くの媒体で見ることができる。しかし一度上映が終わってしまえば再上映がない限り今後一生映画館でその作品を見ることは叶わない。
だから気になる作品があれば映画館に行ってみてほしい。
そして、よい映画体験を。
ヒューマントラストシネマ渋谷のスタッフの方々にはとても丁寧にご対応を頂きました。ありがとうございます。
渋谷という街は混沌としていてなかなか踏み入るのに勇気のいる街でしたが、ヒューマントラストシネマ渋谷のお陰で少し好きになれそうです。
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