ソニック(吹替)を観ました。

映画館にて。
原作は未プレイでスマブラでしか彼を知らないけど実写観てきました。

ソニック実写の映像が初公開した当時、あまりにも似ておらず非難轟々でソニックのモデルを作り直す、という一連の事件から幾星霜、昨今の情勢もあいまってかようやく公開された本作。
原作の設定は分からないが映画のストーリーとしては特殊な力を持つソニックは色んなやつらに追われている過程で、リングというワープできる代物で地球に潜伏している状況説明から始まる。
割と日々を満喫しているソニックではあったが地球外生命体なので人間と接触できず孤独に生きていた。

それからなんやかんやあって悪の科学者エッグマンに捕まりそうになったり戦ったり色々する映画(省略)。

感想。
ゲーム作品の映画化かつ世界的にも人気なキャラクターであるため非常にまともに仕上がった作品という感じ。日本の実写化によくある設定改変なんかもなさそう。いや原作知らないので適当に言いました。フォロワーがそんなこと言ってた気がしたからそうなんだと思う。分からん。
ソニックと言えばあの速さが代名詞だけど、それをいかした描写が多数で楽しい。
一人で卓球したり野球したり(その後どうしようもない孤独感に苛まれたり)、イタズラしたり。もちろんアクションシーンも。
時間が止まっている中(とんでもなくゆっくり進んでる中)ソニックだけが、停止する人、物の間を駆け巡り、配置を変えたりトイレットペーパーでぐるぐる巻きにしたり。そして時間が動き出すと準備されたギミックが起動して全てが終わる、みたいな描写はどこかしらで見覚えあるけどハリウッド映像チカラでその臨場感は素晴らしかった。
キャラクターは悪の科学者エッグマンが作中で一番濃い。とにかく濃い。自分以外を見下しているし話すのも無駄といちいち割り込んで自論を展開する。
天才は周囲が馬鹿に見えるから生きづらい、みたいな話をしていた。とにかく天才的な頭脳をしている人物で、動く秘密基地のような黒塗りマットな巨大なトラックから登場した。勿論トラックは自動運転だし、荷台にあたる箇所から展開されるタラップの演出は無駄にかっこいい。よくあるSFのカメラの絞りのように回転しながら開く扉くらいかっこいい。あれは機密性などの観点から利点があるのだろうか。扉の周囲に格納領域を設ける必要を考えると素直に手前や奥に開扉するほうが効率的だろうけどそれは野暮ってものだ。

それはともかく、ソニックの人間味や臆病ながら気丈に振る舞ったり、交流を望んでいたり、生まれた世界とは違う世界で生きているソニックの姿は泥臭いながらもたくましい。
以下はちょっと突っ込んだ感想なのでネタバレにご注意を。

エッグマンとの戦闘、もとい彼に追われるソニックのシーンでリングのワープを使った演出がある。その過程で世界遺産を巡り、最後はソニックの親しんだ土地にワープをする。目頭が熱く……なりそうでならなかったが、本編を見ているとソニックがその場所を選んだ心情を非常に納得できる。
ちなみにリングは強く願った場所にワープできるという代物。

おわり。

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