ロングウェイノース 地球のてっぺん(字幕)を観ました。
北極点を目指し出航し行方不明になった祖父の道のりを孫の女の子のサーシャが辿るようなストーリーのアニメーション作品。
映像は使用する色味が少なめ、主線がない?顔の輪郭とかの線が薄い画が特徴。顔の造形なんかはゼルダの伝説 風のタクトなんかに似てるような似てないような。
あらすじ
貴族階級の主人公は社交界デビューしたその日、なんとか大臣に祖父と船の捜索を続けてくれ、探してる場所が違うと訴えかけるも、祖父を国の失態と捉えるなんとか大臣はその訴えを突っぱねて、かつ腹を立てて社交パーティから帰ってしまう。
父の昇進の機会も失われて勝手な行動で父に激怒され、サーシャは一人で祖父を探しにいくことを決め、家出する。
汽車を乗り継いで船が出る港まで着くも、目的地に行くという船の船乗りに金銭を要求される。しかしお金を持っていないサーシャは変わりに祖父の形見のアクセサリを渡すも騙されて乗船できず動くに動けなくなってしまう。
港にある酒場のおばちゃんに行く宛ないなら寝食を提供するがかわりに働くという条件で助けられ、当初は貴族出身だけあり早起きも料理もなにもできなかったサーシャだがそれらがこなせるように成長していく。
その後また船乗りたちが戻ってきたところで再度乗船の交渉をする、と言った流れ。
感想なぞ。
極地に行く、という題材ゆえにアニメ宇宙よりも遠い場所を連想させた。
全体通してサーシャの勇気ある行動や勝気な面が多く見える。そもそも男社会であろう船に少女一人で乗り込む時点でタフさや不屈の精神を感じる。
日本のアニメやハリウッド映画のような劇的な展開や感動という観点で言えば、ロングウェイノースにそのような要素は少ない。サーシャが自分の力で道を切り開いていく様子を、脚色を極力減らし描写しているような印象。またBGMの挿入を削り、反対に環境音などの音響に注力しているなど世界観への没入度は高い。
不思議と心に残り続けるような作品。とてもよかった。
日本語字幕・吹替で観れる機会が今後少なそうなのが非常に残念。Blu-rayはリリースされているが日本語字幕があるものはない。
パンフレットも欲しかったけど入手の機会がなさそうで悲しみ。
今度この監督の新作も国内で上映予定があるそうなので嬉しい。おわり。
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