書き留めることもなく、雨天の朝。
自他公認の夜型人間である私が、めずらしいことに朝早く起きた。といっても五時半より二分ほど手前。時計の秒針もこの時間に見られることなどほとんどないから、一瞬吃驚して立ち止まったように見えた。きっとクロノスタシスというのはこれである。
さて、早く起きたからには優雅な朝を過ごさねば数時間後の私がきっと後悔に嘆くだろうというので、何をするか毛布に包まり考えた。
学生の頃は朝の六時には服を着て散歩をするルーティーンがあった私である。外に出て歩いてみようかと思いついたが生憎今日は