一人で抱え込まない、とにかく相談する
娘の癇癪や問題行動が始まってから、様々なところに相談した。
具体的には子育て支援センターの相談、大学でやっているカウンセリング、児童精神科、スクールカウンセラー、児童相談所。
元々私は他人に相談したり、本心を打ち明けることができないタイプだった。そんな私が人前でわんわん泣きながら相談する日が来るなんて思わなかった。
でも、娘の育児はあまりに大変過ぎて、一人で抱えきれなかった。一人で抱えていたら今頃どちらかが死んでいたかもしれないし、心中していたかもしれない。
正直、上記相談先に相談しても当たりはずれがあった。特に児童相談所。
ある日の仕事帰り、電車を待っていた駅のホームで、急に「家に帰りたくない」と涙がぽろぽろ出てきたことがあった。
すでに仕事で疲れている。でもこれから保育園にお迎えに行って、それからワンオペで家事育児して…娘は今日も癇癪を起すかもしれない。そんなことを考えていたら逃げたくてたまらなくなった。
誰かにSOSを出したくて、閉所ぎりぎりの児童相談所に電話をした。だけど、電話が繋がって「あの・・・」と言ったきり、涙があふれて話すことができなくなった。職員は事務的に「どうしました?」と言ったけれど、言葉が出ない。どうやって話し始めればいいか分からない。「…すみません、やっぱろりいいです…。」と絞り出すように言うと、「あ、はい分かりました。」と言って電話を切られた。
その対応がなんとも事務的で冷たくて。余計に落ち込んだ。
児相は小1から結局小6まで断続的にお世話になったのだけれど、担当者によってとても差がある。親身になって聞いてくれた人もいれば、事務的な対応の人も。
病院も同じ。合う病院が見つかるまでドクターショッピングだった。
そもそも日々の育児でボロボロなところ、なんとか相談先を見つけて辿り着くまでが大変なのに、やっとたどり着いた先で「お母さんが頑張らなきゃ」的な対応されたり、非現実的アドバイス受けたり、事務的な対応をされたら心が折れて「もう相談なんかするか!結局私が一人で頑張るしかないんでしょ!」と思ってしまいがちだ。
でも、一か所二か所で思うような相談相手に出会えなくても諦めないで欲しい。私もあちこち探して、相談しまくった。
カウンセラーとは相性もある。ズバッと解決策提示型のカウンセラーもいれば傾聴と共感のカウンセラーもいる。こちらが求めるものによって相性も変わってくる。
私は娘の言動については、ズバッと解決提示型の、わりとさっぱりしたカウンセラーさんに相談に行っている。
私自身の生い立ちに起因する生きづらさや夫婦仲は大学附属のカウンセリング研究所にてカウンセリングを受けているが、そちらは柔らかい雰囲気のカウンセラーさんで、また別のタイプだ。
どちらにせよ、感情を吐き出して、大人だって親だって他人の前でわんわん泣いてもいい。
そうして「よし、少し楽になったな」と思って家に帰れば、やっぱり癇癪起こされたりして、それに一人で対応しなきゃならなくて大変な状況には変わらない。それでも、つかの間でも誰かの前で弱みを見せたり、頼ったりを繰り返して、その「つかの間の気分転換」を繰り返しながらなんとか乗り切った。
また、相談することで客観的なアドバイスを受けて「独りよがりの育児を防ぐ」というメリットもある。子どものことを思って周りが見えなくなるほど一生懸命になるから育児が辛くなる、ということもある。
そこを客観的に見てもらい、アドバイスを受ければ親子ともに楽になれるかもしれない。
育児は初めてのことだからわからなくてできなくて当たり前。まして発達障害児の育児ならなおさら。
育児中の親が追い詰められないように、
・子育て支援センターなど行政の窓口が、相談したい!と思った時にすぐに相談できる状況になること(うちの自治体だと一か月先になることも。)
・夜間でも電話相談できるようにする(すでにやっている自治体もある)
この二つを行政が整備してくれるといいな、と思う。子育てしやすい世の中になりますように。
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