知らないものは選べない
誰しも、何かを選んできた経験があると思います。
例えば、
中学生になって初めての部活を何にするかだったり、
カフェでどのケーキを選ぶかだったり、
大切なあの人にどんなプレゼントをあげるかだったり、
夏休みはどこに旅行に行くかだったり、
学校を卒業してどんな仕事に就くかだったり。
明確な理由がある時もあれば、なんとなく選んでいることもあるでしょう。
大人になって、就職して色々な経験をしましたが、ある時に教えていただいてほんとだ!と感じたことが、
「知らないことは選べない」
ということでした。
私が中学生になった時に、吹奏楽部に入ったのは、母が昔フルートをやっていて音楽好きだったこともあり、音楽に触れる機会が多く、面白そうだなと思っていたからでした。
同じように、身近な人がきっかけで部活やスポーツを始めた人は少なくないのでは?
それは、身近な人がやっていて、魅力を知っているから「面白そう」「かっこいい」「素敵だな」と感じて選んでいるのだと思います。
逆に、見たことも聞いたこともない国への旅行を、大事な人と一緒に過ごす貴重なお休みの数日間のために、お金を出して選ぶでしょうか?
食事が美味しいかどうか、治安が良いかどうか、暑いのか寒いのか、観光などどんな楽しみがあるのか分からない国に対して、わざわざそれを選ぶ人は少ない気がします。
必ず帰ってこられることが分かっていて、楽しませるためにプランが組まれているミステリーツアーなら、誰かが「これは楽しいだろう」と考えてくれたものなので、まだ選ぶ余地はあります。
同じように、お店で出てくる食べ物などは、お店がそれ相応に美味しいと思ってメニューに加えているのだろうと判断できるので、挑戦してみることもあるでしょう。
自分が選んできたものは、何かしら「知っていたこと」があったから、それを良いと思って選んできたのだと思います。
(悪くなる方をわざわざ選ぶ人はほぼいないと思うのでw)
だからこそ、選択肢の幅を広げておく方が良いなと、個人的には思います。
知らないことは選べない。
選んだときには知らなかったけれど、自分にとって良かったかもしれないものを選び損ねているかもしれない。
自分に対して、
「今さら遅い」「もう変えられない」「そんなの私にはできない」
などという言葉をかけて、みずから選択肢を狭めてしまうのは、なんともったいないことか。
これからの自分はまだまだ可能性にあふれているはず。
まだまだ知るべきことはたくさんありますよ。