君の周りにもいるかも!?隠れ老子をさがせ!
「あなたって本当にプーさんみたいね」
高校生活最後の日。恩師が私に言ったセリフです。そして恩師は「道(タオ)のプーさん」という本をプレゼントしてくれました。
正直プーさん言われても全く嬉しくはなかった、むしろ抜けてて何も考えていないキャラクターに似てると言われて少し腹がたった。まあ一応いただいた本だからなぁとこの本を読んでみると、恩師が言った言葉ようやく理解できたのです。
「そうか私は老子なんだ」
実は中国の仙人、老子なのです。
私もプーさんも老子なのです。
老子って何
じゃあ老子とは何か。実は様々な研究や論文があるのですが一人の人であるのかも実在したのかもはっきりしないのです。ざっくりと老子のイメージが何かを説明すると
・お母さんの胎内に70年くらいいた。生まれた時からおじいちゃん
・超長生きすぎて死んだかもわからない。
・つかみどころのないことを言う
・釣りが好き、勉強が嫌い
・複数の名前を持っている
つまり、老子は何人もいて今も生き続けている可能性があるのです。ちなみにバカボンも老子立候補者です。
あと人間界でいうとひふみんや所さんが立候補者だと思い込んでいます。
老子の見極め方
みなさんも世の中に溢れる老子を見つけたいと感じているのではないでしょうか。老子はつかみどころがなく、近くにいてもなかなか見つけるのは難しいです。そこでこのシリーズでは中国の古典「老子」を元に老子の見極め方を紹介します。
「老子」では老子が述べたとされる書物であわせて81章でされています。今日はその第一章を紹介し老子の特徴を紹介したいと思います。
第 一 章
これが道ですと示せるような道は、そこにある道ではない。これが名ですと示せるような名は、そこにある名ではない。
宇宙が創造され始めるときには、まだ名前は無かった。万物があらわれてきて名が定立された。
いつでも欲がない立場に立てば道の巧妙で奥深いありさまが見てとる。けれども、欲がある立場に立てば万物が活動する幻想だけが見える。
巧妙な奥深さと、万物が活動しているありさまの二つは、道という同じ根元から出てくる。しかし、よく違った言い方をされる。同じ根元から出てくるので、ほの暗く奥深いものと言われるが、ほの暗く奥深いうえにも奥深いものが仮定され、そのような奥深いうえにも奥深いものから、あらゆる微妙なものが生まれてくる。
(今回は自分で訳したものなので正確ではないかもしれません。)
うーん、わかるような。わからないような
そう!それが老子なのです。
結局わからない
わかるような、わからないような、モヤモヤした微妙な感じ。そこに老子が宿っていると思います(勝手に)。
私たちは道というもの中に生きています。道はすべての根源で深く静かで微妙です。あるにもかかわらず見えない、感じることもできない。道は神のような信仰の対象でもなく、ただそこにあるだけなのです。本当の道が名前で示されないならば、もう理解するのは諦めるのが一番だと思います。
ここで重要なのは「理解しない」ということです
「なんかありそうだよねー」でいいんです。
なんとなく感じる、その「なんとなく」という感覚を大切にすると私たちに生まれつき宿っている老子センサーが働いて探知しやすくなります。
今まで培ってきた知識や常識は捨ててください。そうすれば近くにいる老子が見つかると思います。
次は老子第9章「You Only Live Once」を紹介したいと思います。
参考
蜂屋邦夫訳 「老子」 岩波文庫
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