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AIが綴ったジュブナイル:題「新しい夏へ」

ChatGPTに「少年少女が登場するジュブナイルを書いてください」とチャットし、出力された物語を推敲して記事にしてみます。基本プロットは全てAIが作成、章が終わる毎にその後の展開を私が助言する形でエンディングまで辿り着きました。区切り線より以下、本文です。





1. プロローグ



夏の終わりが近づくと、街はいつもとは違う色彩に包まれる。青空は少しずつ橙色に染まり、蝉の声も次第に静かになっていく。その静けさの中で、17歳の夏生(なつき)は一人で駅のホームに立っていた。

夏生の視線は遠くの山々に向けられていたが、心は別の場所にあった。数年前、この同じホームで、夏生はある少年と出会った。彼の名前は航太(こうた)。夏休みの間だけ祖母の家に滞在していた都会の少年だった。


2.出会い

中学生のある夏の日、夏生は田舎の小さな駅で偶然航太に出会った。都会から来た彼は、他のクラスメートとは少し違った雰囲気を纏っていた。その瞳は何かを探しているように見えて、航太の笑顔を見た時、夏生は自分の心に小さな波が立つのを感じていた。

夏生と航太は一緒に夏を過ごした。田舎道を自転車で走り抜けたり、川で魚を捕ったり、夜には星空を見上げながら未来について語り合った。見慣れたはずの風景が、二人でいると違う彩りをして目に映っていた。


3. 別れと約束



夏の終わりが近づくにつれて、二人は別れの日が来ることを意識し始めた。航太が都会に戻る前夜、二人は駅のホームで再び会った。夕焼けに染まる空の下、彼らは互いに約束を交わした。

「また、来年も会おうね」

航太は笑顔でそう言ったが、どこか寂しげだった。夏生は航太に頷いたが、笑顔を返すことができずにいた。翌朝、彼は列車に乗り、二人の夏は終わりを告げた。



4. 現在



それから数年が経ち、夏生は高校生になった。今年も夏が終わろうとしているが、航太からの連絡は一度もなかった。航太は都会で新しい生活を送り忙しい日々を送っているだろう、それでも……。夏生は毎年、彼が戻ってくることを密かに願っていた。

今年の夏の終わり、夏生の期待は現実となる。ある日、突然届いた一通の手紙が、夏生の心に大きな嵐を起こすことになる。



5. 手紙の謎



夏生がその手紙を見つけたのは、ある朝のことだった。ポストに入っていたのは一枚の古い封筒で、差出人の名前は書かれていなかった。しかし、見覚えのある文字が封筒に綴られていた。「夏生へ」とだけ書かれていたその文字は、間違いなく航太のものだった。

手紙を開くと、中には短いメッセージが書かれていた。

「駅のホームで待っている。8月31日、17時。航太」

心臓が高鳴るのを感じながら、夏生は手紙を握りしめた。航太が帰ってくる。あの約束を守ってくれる。そんな期待と、同時に彼がなぜ何年も音沙汰がなかったのかという疑問が頭をよぎった。


6. 再会



8月31日。夏生は早めに家を出て、あの駅へ向かった。夕方の柔らかな日差しが差し込む中で、胸の鼓動が大きくなっていく。駅に到着すると、あの日のことが鮮明に蘇ってきた。航太と過ごした楽しい時間、別れの瞬間、そして交わした約束。

ホームには誰もいなかった。時計を見ると、まだ約束の時間には少し早い。夏生は緊張しながらも、その場で待つことにした。

時間が経つにつれて、不安が増してきた。もし、航太が来なかったら?もし、手紙が何かの間違いだったら?そんな思いが夏生に押し寄せたが、それでも夏生は信じたかった。

そして、17時を少し過ぎた頃、遠くの踏切の音が聞こえた。その音に反応して、夏生はホームの端に目を向けた。そこで、見覚えのある背の高いシルエットが近づいてくるのを見つけた。

「航太!」

夏生は思わず叫んだ。航太が微笑みながら手を振る姿を見た瞬間、夏生の胸の中で何かが弾けた。数年ぶりの再会だったが、航太の姿はほとんど変わっていなかった。少し背が伸びたくらいで、あの時のままだった。

「久しぶりだね、夏生」

航太は夏生に近づきながら、変わらない笑顔でそう言った。夏生は言葉が出なかった。ただ、目の前にいる航太が現実なのかどうか確かめるように、その姿をじっと見つめた。



7.本当の気持ち



しかし、再会の喜びもつかの間、航太の表情が一瞬陰った。それに気づいた夏生は、航太が何かを隠していることを感じた。

「航太、どうして今まで連絡をくれなかったの?」

夏生は尋ねた。航太は少し黙り込み、ため息をついた後、ようやく口を開いた。

「実は…夏生に言えなかったことがあるんだ」

航太の言葉に、夏生は息を呑んだ。航太の目には、何か深い悲しみが宿っているように見えた。

「実は、僕は…」

その言葉を最後に、航太は一度言葉を止め、深呼吸をした。そしてその唇が、夏生の予想を超えることを語り始めた。



8. 航太の告白



「実は、夏生にずっと言えなかったことがあるんだ」

航太は少し俯きながら、言葉を選んでいるようだった。夏生は静かに彼の言葉を待った。

「夏生は、僕のことをずっと親友だと思ってくれていたんだよね。でも…僕はずっと、夏生のことを…」

航太は一度言葉を飲み込み、再び目を合わせた。航太の目が夏生の目を、心を射貫いていく。

「僕は、夏生のことが好きだったんだ」

その告白を聞いた瞬間、夏生は心臓が一瞬止まったように感じた。夏生はしばし呆然として、その場に立ち尽くしていた。

「でも、僕は夏生が僕のことを親友だと思ってくれていることを知ってた。だから、この気持ちを隠して、友達のままでいようと決めたんだ。だけど、それが嘘をついているみたいに感じて…ずっと悩んでた」

航太の声は少し震えていた。夏生はその言葉を聞きながら、彼が抱えていた苦しみを理解した。自分の気持ちを隠し、相手を思いやるために嘘をつき続けることに心を痛めてきた、航太の優しさを。



9. 夏生の気持ち



夏生はしばらく黙っていた。彼女自身、航太に対する気持ちがどうだったのか、今まで深く考えたことがなかった。航太が自分にとって特別な存在であることは間違いなかったが、それが友情なのか、もっと別の感情なのかは曖昧だった。

しかし、今ここで航太が真剣に自分に向き合っているのを見て、夏生も自分の心と向き合う必要があると感じた。

「航太…正直、私もどう答えていいかわからない。でも、あなたが私にとって大切な存在であることは確かよ。これからも、ずっと一緒にいたいって思う」

その言葉に、航太はほっとしたように笑った。夏生の言葉が、航太の心に少しの安心感を与えたようだった。

「ありがとう、夏生。それだけで十分だよ」



10. 未来



夕陽が空を染める中、二人は並んでホームに立ち続けた。言葉は少なかったが、二人の間には今までとは違う絆が生まれていた。

夏生は、航太とのこれからの時間がどう変わるのか、まだはっきりとは見えていなかった。しかし、彼と共に歩んでいくことに不安はなかった。夏生の隣にいる航太の存在が、それを確信させてくれた。

「これからも、また一緒に夏を過ごそうね」

夏生が微笑んで言うと、航太も笑顔で頷いた。

「うん、これからもずっと」

夕陽が沈むころ、二人は駅を後にした。二人の影が長く伸びていく中、これからの未来に向かって歩み始めた。彼らの夏は終わりを迎えたが、新たな季節が始まろうとしていた。

  -- End --


拙稿題名:新しい夏へ(筆者命名)
総字数:2816字

気になる点は、描写がやや冗漫(箇所によっては大袈裟な表現あり)で説明口調、会話文の「」=かぎ括弧の最後に読点=「。」が打たれているなどがありました。読点は修正=削除、描写は本文の雰囲気が損なわれぬ程度に私が加筆修正しております。それを含め、日本語として齟齬は生じていない、作文として読むことのできるレベルにはあると思います(お話が面白いか否かはさておき(苦笑)

今回、AIに物語を出力してもらい、それに手を入れることで、自分の文章創作の指向性=どのような表現、どこでどの位比喩表現を取り入れるかなど を客観的に見つめ直すことができたように感じます。
AIの記述能力、日本語の表現能力は日々めざましい向上を遂げていますが、その特性上、比喩表現が苦手で、抽象的な表現をすることは現状叶いません。そうした「創造力・想像力」こそが、人間にのみなすことのできる豊かで優れた力だとも。

率直に申しまして「AIに物語らせる」ことに抵抗がないかと言えば嘘になります。ですが、画像出力と同様、優れたツールとして、適切にAIを利用していきたいと考えております。

ここまでお目通しいただいた方がおられましたら、その御心とお使いいただいた貴重なお時間に心より感謝と敬意を捧げます。

ここまでお付き合いいただきありがとうございました(*ᴗˬᴗ)⁾⁾




キャラクターシート的なイラストを、MicrosoftCopilotにて出力。AIアートの転載禁止をご理解賜りたく。

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春永睦月
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