コーヒーカップ一杯分の【シロクマ文芸部|お題「懐かしい」】参加記事
小牧さん、いつもありがとうございます。貼付記事以下、参ります。
懐かしい、けれど今も日常使いをしている1つのコーヒーカップがある。社会人一年生の頃に友人から誕生日プレゼントとして贈られたそれは、カップの縁に二、三の欠けがあるものの、あとはしっかりと新品の装いを保って今も私の手の中にある。
容量120cc、これは文字通りコーヒー1杯分にちょうどよい大きさだ。そのために生まれたであろう、世界一有名なビーグル犬とその親友の鳥が楽しげに戯れるカップは、時には緑茶、あるいは紅茶、時としてインスタントのお吸い物等、使用者の私が使う気紛れにずっと付き合ってくれている。
「おまたせ。今朝届いたコーヒー豆で淹れてみました。..…凄く良い香りよ、この豆」
その言葉と一緒に、ローテーブルの上にコーヒーカップを並べて置いた。
「深煎りなのに甘い。あの店にして正解だったな、コーヒー豆の定期便」
「そうね。優しい味と香り、ほっとするわ」
今は揃いの白い陶磁器、少し大きめの180ccのカップを使っている。今度の休みに郊外の窯元に行って、揃いのカップを買ってこようか。そんなことを語り合いながら、夕食後のコーヒータイムが過ぎていく。
今はまだ手にしていないペアカップが、昔馴染みのカップのように、お互いの手に馴染んでくれたらいい。静かな願いを乗せて、コーヒーカップから立ち上る湯気が、静かに部屋の空気に溶けていった。
拙稿題名:コーヒーカップ一杯分の
総字数:565字
よろしくお願い申し上げます。
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