見出し画像

#推し短歌:中城ふみ子という女《ひと》

#推し短歌  3度目の挑戦です。

忘れられぬ歌人、いや女性がいる。北の孤高、中城ふみ子である。

短歌に馴染みのない方は上記をご参照いただきたい。中城について多くを語ることは、中城ふみ子研究家の手に委ねたく思うのだ。

中城ふみ子歿年1954年には存在すらしていない私が中城に近づくために、中城と同じ凍土に生きたひとりの評論家、その論文集を手掛かりとしたい。

中城が歌に求めたのは、歌うことで、癌の苦痛から解放されることではなかった。その点では、中城ふみ子はきわめて潔癖な意志の強い歌人であった。実生活の苦痛はベッドの上で耐えればよい。痛いから痛いと泣き叫ぶのは、彼女にとって歌ではない。癌にかかって、絶対に助からないとわかったときどうするか。その解答をつづるのが、中城にとっては歌うという行為の意義であった。

『おのれが花-中城ふみ子論と鑑賞』菱川善夫著作集5 沖積舎より引用

菱川善夫の遺した言葉を胸に、中城ふみ子というひとを病魔と闘った人という先入観から解放し、歌を引用、その返歌を歌いたい。

凍土に花の咲かずと嘆く半歳はおのれが花である外はなし / 中城ふみ子

中城ふみ子の代表歌 より引用

ふみ子さん。凍土の地に生まれ凍土の上で生き、恐らくは凍土にて息絶えるであろうあなたの知らぬ後輩が、僭越かつ分際を弁えず、歌を返します。


note公式頒布のテンプレートをお借りして。
背景を変えてみました。

凍てつきし この地に生まれ半歳が
過ぎたるわれは いま燃えて立つ    春永睦月

氷華を咲かせましょう、亜寒帯に住むわたしたちは。立ちつくせば凍える、零下30度を知るわたくしは。


【9/26追記】短歌の画像テンプレートができました!

自作の短歌を画像にできるテンプレートを、グラフィックデザインプラットフォーム「Canva」で用意しました。シンプルな白背景のもの、背景にお好きな画像を挿入できるものなど、合計3バージョンです。
テンプレートを使うと、簡単に画像にできます!
noteの見出し画像はもちろん、画像をX(Twitter)やInstgramでシェアいただくのもOK。正方形にトリミングしても短歌はきれいに表示されるようレイアウトしています。

テンプレートを使ってみる

▼テンプレートの使い方
①上記URLをクリックし、「テンプレートの使用」ボタンをクリック
②Canvaにログイン、または、アカウントを作成
③テンプレートのテキストを編集
④完成したら、右上の「共有」ボタンを押し、ダウンロード

noteでは10月1日〜10月31日まで年に一度の創作の祭典「クリエイターフェス」を開催します。今年のテーマは「好きなことをもっと楽しむ」。クリエイターに創作の裏側を聞くトークセッションや、さまざまなカテゴリの参加型企画・投稿企画などを行います。

最近はかつてない短歌ブームが起きていると言われていますが、noteでも日々さまざまな短歌が投稿されています。その盛り上がりを受け、「クリエイターフェス」のテーマに合わせて、「推し」についての短歌を募集することにしました。短歌を詠んだことがある人はもちろん、これまでやったことがない人も、たのしくチャレンジできる機会になればと思います。


企画詳細

■募集スケジュール
募集期間:2023年9月12日(火)〜10月10日(火)
結果発表:10月31日(火)

■募集作品推し(好きなひと、もの、こと)についての短歌をnoteに投稿してください。
解説文やエッセイ、イラストなどを添えていただいても構いません。
複数作品を一つの記事にしても、1首ずつ投稿いただいても構いません。

■応募方法noteにログイン
「投稿」ボタンを押して記事を作成(「テキスト」または「つぶやき」を選択ください)
※アプリの場合は、「つくる」ボタンから「noteを書く」または「つぶやき」を選択ください
公開設定画面でハッシュタグ「#推し短歌」を設定して、記事を投稿
設定してください。
・既に同じようなテーマで投稿した記事でも、このハッシュタグをつけて編集・公開すれば応募可能です。
・一人で複数の作品投稿も可能です。

“推し”への愛を短歌に詠もう!歌人の俵万智さんと岡本真帆さんが選考します。
#推し短歌 note公式 2023年9月12日 11:00 記事より引用

#推し短歌
#中城ふみ子
#note公式企画
#企画参加記事
#短歌
#返歌
#おのれが花である外はなし
#菱川善夫
#ほぼ毎日note
#Canve
#クリエイターフェス

拙稿をお心のどこかに置いて頂ければ、これ以上の喜びはありません。ありがとうございます。