#毎週ショートショートnote #ツノがある東館 のお題 #一行目で惹きつける 参ります。
扉を開けたら地獄だった。
地獄の入り口だった。私が開けた扉は閉まっている。外へ出る術は失われ、館の中に進むしか道は残されていなかった。
「東館と西館か。建物は2つあるようね。ここは……東か」
もう1つの館が西側に建っている。自分が迷い込んだ東館の奥へと進んでいく。
見慣れているはずの顔が、見知らぬ姿で佇んでいた。
「それ、は……一体何が……」
床に生えた角、額にそれを同じものを生やした人物が私の前に立っていた。
“俺は俺ではないのだ、既に”
俺ではない?それなら何だと言うの?
“人が抱く憎しみ、憎悪、殺意。それを形作ったもの”
意味が分からず、分からぬままに、目の前が暗転する。視界から全ての光が消える。声も聞こえなくなって……
“おい!どうした?大丈夫か?”
遠くから声が聞こえ、瞼を開けると見慣れた顔が私を見つめている。夢を見ていたようだ。見上げた夫の口元、犬歯が鋭く見えるのは、寝ぼけ眼のゆえなのだろうか、それとも……。
拙稿題名:夢か現(うつつ)か幻か
総字数:404字(原稿用紙1枚強)
イメージ画を添えておきます。
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