#58 高校は「プール」大学は「海」
高校は「プール」、大学は「海」
週に数時間、大学の図書館で働いている。返却された本を本棚に戻す仕事をよくやるのだけど,これが結構好きだ。返本をする時は4,50分かけて図書館全体を回るので普段なら知り得ない本を見つけることができるからだ。さすが理系の図書館とあって、プログラミング言語と数学の本に触れる機会が多い(この類はあまり興味ないのだけど 笑)。
それほど忙しくない時間帯は、返す本の近くにある本が目に入って、気になるとパラパラめくったりしてしまう。あ、これは!と思えばiPhoneの図書館フォルダすかさずメモ。
この前は仕事術とか哲学関連の棚で気になる本を見つけた。たしか、大学に入ったら読む本的なタイトルだったかと。目次だけと思って開いたら,『高校は「プール」、大学は「海」』が目に入った。
内容は読んでないけれど,著者がおそらく言いたいであろうことがわかって、「あぁ、そうだよなぁ」とその時点で共感してしまった。
高校は受験に向けて決まった教科のある程度型の決まったテストで点数が取れるように効率的に勉強するという意味では道筋が見えている。しかし大学は、特に論文を書くようになると、そこはもはや海。深くてそこは見えないし、波も予測不能。
研究のために色々調べていたら,知らなかったことがごろごろ出てきて、泳いでも泳いでも岸にたどりつかない感じで溺れそう。効率よく⁈いやいや、とにかく上陸できればいいです…
プールより、海の方が広くて豊かで、航海する方法やその性格さえつかめればたくさんのことが得られる世界だ。そんな大きな存在を前にワクワクもするけれど,果たして自分はここでやっていけるんだろうかと思う日もある。あと一ヶ月半、諦めずにとりあえずの岸にたどり着けますように。
たぶん今は夢にも出てくるくらい論文、論文の日々なので、今回みたいな言葉に敏感になっているんだろうなぁ。
すっかり更新していなかったけど、宣言通り毎日更新している友人のブログを読んで、短文でもちょこちょこ書いていたら、後であの時の自分はどうだったかを客観的に見れるなと思った。あの時は修論ごときであんなに余裕なくなっていたんだ、とか。
だから本当に短文雑記でいいから更新したい。
ということで今夜はこの辺で。
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