段階を踏み変化するものと、突然変化するもの

あと数週間で38歳になるというある日のこと、いつも食べているチョコレートが突然食べられなくなった。

食べられないといっても、いつも4~5個ペロッと食べてしまっているのにまだ食べたりないなぁと感じる所が、1個で十分満足し、2個目に手が出なかったのである。

胃痛や腹痛などの症状があるわけでもなく、もういらないなと自然に思う。

これか、、、。お酒の席や、休憩時に人生の先輩方から何度も聞かされてきたことは。

肉は段階があった。カルビや豚トロをいくらでも食べられた20代。
ハラミやタン塩の旨さに魅了された30代前半。
そして30代後半の今はこのご時世というのもあるが、焼肉店へ足が向かなくなった。食べたくないわけではないが、それなりのものをたくさんというよりも、上質なものを一口食べられれば良い。といった感じである。

人生の先輩方の話を「またか、、、。」「こんな美味しいもの食べられなくなるなんてちょっと信じがたいな。まぁ私には関係ないだろうなぁ。」

ちゃんと聞いておくべきだったなという思いと、そんな風に感じる年齢になったんだな、、、。というなんだか複雑な心境だ。

人生の先輩の話といえば、やたらと竹輪を推してくる方がいた。(あまりにも竹輪竹輪とうるさいので竹輪おばさんと呼んゴニョゴニョ)

20代の頃の私は、昼休憩の際にお弁当を持参する事はほとんどなく、仕事で疲れたと言い訳し、体に良さそうとは思えない、その時の食欲に任せた弁当を買って日々食べていた。
「体にも良うないし、お金も貯まらへんから、そんなもんばっかり食べてないで、ご飯と竹輪でも詰めてきー。」

夕食の買い物の内容も職業上知られてしまう。
出来合いの物や野菜少なめ肉多めお菓子多めの買い物を見て、
「肉の代わりに竹輪と野菜ちゃちゃっと炒めたらええねん。」
「竹輪をこうしてああして食べー。」
「この竹輪が安くておいしい。」
自信の記憶で盛っているような気もするが、とにかく毎日竹輪を勧められていた。
食べたい物を食べたい当時の私は、逆に竹輪を嫌いになりそうだった。

若い人に将来の健康と節約のために何かを勧める。いや、押しつける。
そんな大人にはなりたくないなぁと思っていた。




それから10年以上が経ち、ついに、ついにその時が来てしまった。



生配信で「最近食生活が乱れている。」と語る20代の男性YouTuberさん(普段自炊していて節約されている)に対して、私は思わぬことをコメントしたのである。



【竹輪がオススメですよ!!】


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