新卒から16年働いた会社を辞めた今。振り返り(2.内装設計からの営業編)
お久しぶりです。Harumiです。
前回の「会社を辞めた今」を書いてから早いもので1ヵ月が経とうとしています。びっくりです。
まだ読んでいない方はよかったらこちらも読んでみてください。
1ヵ月経ってしまいましたが、続きを少しお話しようかと思います。自分の振り返りのためにもw。
内装設計のアシスタント的な半年
2年間の現場監督が終わるころ、私は営業の意味を見出せずにいた。
こんなこと言ったら怒られるかもしれないけど、当時営業のおじさんたちが何をやっているのか全然わからず、むしろ設計の人の方が常にうち合わせしたりお金のこともわかってたりするんじゃないの?って思って。
文系だから設計はできない。
これは勝手に自分が思っていたこと。思い込んでいたこと。
でも当時仕事で絡んでた設計の先輩が「やってみたらええやん。設計楽しいよ。」って言ってくれたのがきっかけで私は設計に興味を持った。
建築の知識も設計図描くソフトもろくにいじったことなかったけど、勉強して平面図で線や四角が描けるようになった。
現場で手書きで詳細図面を描いていたことも少し役に立ち、設計やりたいって会社にアピール。そしたら営業の勉強のためにもって半年間だけ内装設計をやらせてもらえた。
言うのはタダ。ほんとこれにつきる。
あそこですぐに営業してたら今の私はいないから。
その時に上司だった人は今や設計部の部長さん。みんなが近寄りがたい存在になっている。でも私は直属についたおかげで、結構仲良くさせていただいている。
設計って一言で言っても図面描くだけが仕事じゃない。
現場行って、寸法測って、役所に行って協議して、図面描いて、打合せして、議事録書いて、図面描いて。やることいっぱい。
議事録も図面も何度も何度もやり直しのチェック。
なんでこんな細かいとこまでチェックされなきゃいけないの?
当時の私はそう思ってた。
ただ、今は本当に感謝している。当時の細かいチェックがあったから資料作りのときにも自分でチェックする癖がついた。
怒られたり、間違いを注意されたり、指導されたりすることって若いときは面倒くさく思ったり、煙たく思ったり、右から左へスルーしたくなる。
でもね、それがありがたいと思える日が来る。自分が指導する立場になるとわかる。むしろ指摘してもらえることに感謝しないといけないのかもしれない。
設計の醍醐味は自分が考えたものが実際に作られたとき。
その喜びはすごい。建築の面白さはきっとこういうとこなのかなと今では思う。
大したデザイン力があるわけでもないけど、イラストレーターで看板の案を作ってみたり、クロスや床材を選んでみたり。
自分が選んだものが実際お店になるとね。嬉しいものです。
図面のレイアウト打合せも結構好き。なんかちょっとかっこいい感じ。
お客さんからの意見に対してその場で図面描きかきしたら、ほら、かっこいいでしょw
そんな感じで楽しんでいた設計の期間も結構遅くまで仕事した。それでも楽しかった。
でも私の最終地点は営業を求められ、嫌々営業に異動することになる。
営業の道。イヤイヤ期スタート。
そもそも当時の営業は本当におじさんしかいない。
女性いない。若者も数人。営業フロアはなんかおじさん臭が強い気がした。
営業って愛想よくするものでしょ。でも当時の私はそんなことできず。
今思えば最悪な態度をとっていた。ツンツンしてとにかく会社に行くのが嫌だった。
営業になっても私はスキルがあるから設計できるって言いたくて、学校に通ってインテリアコーディネーターの資格も取った。
とにかく営業が嫌だった。悔しかった。その言葉につきる。
文系だから営業しかできない。そう思ってた過去の自分にバカバカって思ってた。
それでも営業の仕事はやらないといけない。
お客さんのところに言って、近況聞いて、見積作って、金額交渉して、伝票処理して。
当時の上司のことをあまり尊敬できないまま、モヤモヤしていた営業職。
打合せにただ行って、何の資料も持っていかなくてお客さんに怒られたこともあった。そりゃ怒るよね。「何のために来てるんだ!」ってなる。
見積の金額全然納得されなくて、泣きながら電話で説明したこともあった。
悔しくて。
今思うと当時の私の感情の一番は悔しい気持ちと負けず嫌いの気持ちがとにかく強くて、それだけが仕事のエネルギーになっていたのかもしれない。
「楽しむ」という要素は全然なかった。
そんな営業をして数年経ち、部署変更で違う営業の上司のもとへ。
当時はとっても怖いイメージで話すのも緊張して汗が噴き出たのを今でも覚えているw 今では上司も丸くなったのか、「はるさん」と呼ばれるくらいラフに話せるようになった。
営業も楽しいじゃん。かっこいいじゃん期。
怖いイメージだったけど、仕事はかっこよかった。今までの営業のマイナスイメージを払拭してくれたのがこの人だった。
営業って御用聞きじゃないんだ。こんなかっこいい営業スタイルあるんだ。って気づいた。
そこから少しだけ仕事が楽しいと思えるようになった。
何が楽しいって、お店の売上やら構成比やら、新しくできたお店のことやら、話題の街の情報やら。どんどん私の知らない話が出てきて、それにお客さんも食いつく。懐に入り込んでる感を隣でヒシヒシと感じていて、私もこんな風になりたいって思った。
そんな上司の下で実務をとにかくいっぱいやった。
なんでも「やります!」「大丈夫です!」と引き受けた。
そしたらね、気づいたら精神的にやられてしまった。この私が。
まさか自分が笑えない日が来るとは。。。
長くなってきたので、この続きはまた今度。
長文読んでくれてありがとうございます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?