私の推し画家 vol.1(ジェームス・アンソール)
今回から、映画遍歴を絵画遍歴に変更して又語りたいと思いますので、どうぞよろしくお願い致します。
ところで表現主義の画家ジェームス・アンソールをご存知ですか?1860年、ベルギーのオステンドに生まれて、ムンクやクリムトと同時代に生きた画家です。実家が土産物店を営んでいた関係で、店で売られていた仮面をモチーフにした絵画を描いたことで知られています。私が好きな絵はこちら↓ 何と日本にあります。愛知県小牧市のメナード美術館が所蔵しているのです。「仮面たちに囲まれた自画像」1899年作、120x80㎝
メナード美術館には、この自画像に会う為にわざわざこちらから出掛けて行きました。ちょっと気味が悪いですがイケメンですよね.。
宗教画も描いています。上の↑タイトル画は「1889年のキリストのブリュッセル入場」といって1888年に制作されています。これは大作で252.5x430.5㎝
カリフォルニアのマリブにあるJ.ポール・ゲッティ美術館が所蔵しています。15年位前にゲッティ美術館に行った時に偶然遭遇して感動しました。いつも焦がれていると、それが向こうからやってきてくれた感じでした。
これと似た体験を20年位前にロンドンのナショナル・ギャラリーでもしたことがあります。19世紀絵画の展示室に入った時、絵が私を呼んでいるような気がしたのです。モネの「トルーヴィルの海岸」やスーラの「アニエールの水浴」が「やっとたどり着いたね!」と語りかけてきたのです。
ちょっと神がかっていますかねぇ?でも一緒にいた夫が「いつになく(?)とても幸せそうな表情をしていた!」と言っていたのできっと降誕されたに違いありません。
これは↑、高校生の頃アンソールに触発されて描いた年賀状の下絵です(よくとってあったものです!)。勿論真ん中は私、もっと気持ち悪いですよね
・・・
でも結局は刷るのが難しすぎて省略していったらこんな↓になってしまいましたが・・・
でも、これで何故私がアンソールに魅了されていたのかが分かるような気がします。深層心理に通じ合うものがあるんでしょうね!芸術作品との出会いはそれがあるから、やめられないんですね。
皆さんもご自分の押し作家を探してみてください。次回は、日本人画家にして交互に毎回一人ずつアップする予定ですのでよろしかったらお付き合いくださいませ。