
出光美術館「江戸絵画の華」展 第2部
行ってきました。第1部の感想はこちら↓
鈴木其一は7点出ていました。17年前のトーハクのプライスコレクション展と被るのは「青桐・合歓図」と「狐の嫁入り図」の2点のみ。トーハクに出ていた9点のうちの7点は今回は出ていませんでした。
となると、あの色鮮やかな群鶴図屛風、柳に白鷺図屛風、魚樵図屛風は何処にいっちゃったんでしょうね⁈



別に「狐の嫁入り図」に不満があるわけではないけど、其一の色を期待して行った割には地味目な作品しかなかったのが残念でした。
その中では、おめでたい物ばかり集めて描いて慶事の贈り物にしたという「懸逢莱図」が出色でした。写真撮影スポットの看板にも入っています。

色と言えば、こちらの帰りに寄った東京ステーションギャラリーの「佐伯祐三」展の色も実際に見ないと分からないと思いました。絵はがきの色味と全然違うのです。
佐伯祐三も久しぶりに観て、こんなにまとまって観られるのは初めてでしたがやはりいいなと思いました。これについては沢山の方々が書いておられますので、割愛させていただきます。
と、脱線してしまいましたが、其一以外なら息子の鈴木守一の扇面流し図屛風や酒井抱一の「四季草花図・三十六歌仙図色紙貼交屛風」、山口素絢の「夏冬白鷺図屛風」などに心ひかれました。特に守一の扇面図の鮮やかさは其一と見まごうばかりでした(見出し画像参照。プライスコレクション展図録からお借りしました)

以上、間違えのないように気を付けて書いてきたつもりですが、今回は図録は買わずに17年前のプライスコレクション展の図録と出品目録のみを頼りに書いていますのでミスがありましたらお許しください。
「江戸絵画の華・第2部」は3月26日(日曜日)、「佐伯祐三」は4月2日(日曜日)迄やっています。お見逃しなきよう!
ところでビッグニュースです❣️
ワシントンのフリーア美術館で開催されている「琳派の屏風」展に俵屋宗達の松島図屏風が8年ぶりに出品されるそうです。いつからかは、まだ不明ですが残念ながら私は行けません(≧∀≦)行く予定がある方は是非見て来てください!やはり実物は写真とは全然違うはずですから。
◆長期特別展「琳派の屏風」展開催
フリーア美術館では、2月25日から約1年間にわたる特別展として、17世紀から19世紀における琳派の屏風と、屏風と関連する書を紹介します。展示には陶磁器も含まれ、日中貿易を通じての交流を明らかにすると同時に、日本の美術とは何かを問いかけます。 当館は創立者チャールズ・ラング・フリーアによる琳派の屈指の名品で知られていますが、本展では池田孤村の「紅葉山景図屏風」など近年に収蔵した名品も展示します。また、会期中の展示替えで、俵屋宗達「松島図屏風」も2015年の俵屋宗達展から8年ぶりに展示予定です。

読んでいただきありがとうございました。