【500文字感想】時砂の王/人類の存亡を賭けたタイムリープ小説
オススメ度
★★★★☆
読みやすさ
★★☆☆☆
ページ数 270ページ
ジャンル SF タイムリープバトル 未来史
読後感 はぁ〜〜……(なるほどね)
あらすじ
この作品は、怪物との戦いを強いられ苦戦している一国の女王のもとに、一人のアンドロイドがやってくる所から始まります。
アンドロイドは2300年後に発生する増殖型戦闘機械群によって、地球が壊滅する未来を変えるためにやってきた、「メッセンジャー」と呼ばれる存在だった。
女王はこの歴史を変えるため、その未来の原因となる怪物を倒すべく、アンドロイドとの共闘を開始していく。
感想
もう、あらすじだけでも面白くない?
実際凄い面白かったです。(ちょっと難しいけど)
the王道SFですが、少し他のタイムリープ作品とは少し違うのが面白かった。
なんとこの作品は、やり直しが効かないタイムリープ作品で、過去に戻ったら終わりの片道切符。
無限に湧いてくる怪物たちと、やり直しが効かないハラハラ感。それがこの作品の最大の特徴でしょう。
登場キャラクターもそれぞれ個性がありました。それぞれの内情が丁寧に描かれ、画像として想像しやすく、愛着が沸くキャラばかりでした。
びっくりなのが、あらすじので出てきた女王の名前は「卑弥呼」。SFに卑弥呼の名前が出てくるのが最高に意味分からなくて、余計興味を引いた。
難しい単語が並んでいるので、読むのやめようかなと思ったんですが、ラストで散りばめられた伏線が回収された時、「全部ちゃんと意味があったんだ」ということが分かり、本当に読んで良かったなと思った。感動。
少し変わったタイムリープ作品ですが、
ちゃんとSF作品の醍醐味も含まれているので
タイムリープものが好きな人は読んでみてね。