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ASD+視覚障害者のぼく、人の顔と名前が覚えられない事件


今日は発達障害から逸れます。僕の視覚障害についてお話しします。僕は脳の奇形で生まれつき視野の半分と復視と言う症状があります。(ロービジョンと言います)

今日はそちらについてお話しします。



視覚障害の困難と対策

あまり高機能タイプの発達障害と身体障害を合併している当事者は珍しいのではないでしょうか?

そのため、同級生の子の顔と名前が中々覚えられないという事がよくあります。


僕の学科の子は特別支援専攻の子が多いので。理解してくれていますが、やっぱり覚えたくても覚えられないんです。そもそも顔が認識出来ないから。

同じ学科の子に、教室以外の場所で話しかけられる事があるんですが、認識するのにかなり時間が掛かってしまい、初対面みたいな反応をよくしているそうです。

声で認識しようとしても、僕はあまり人と話さないので、声の識別は不能です。対策としてはほぼ無く、彼らの善意に甘えているという状態になります。(申し訳ない)

一つ事件がありました。授業でグループワークがあったのですが、その隣の子に「違う専攻の人ですか?何専攻ですか?」とピュアな目で聞いてみた所、「あ、春野くんと同じ専攻だよ」と言われたことがあります。全力で謝罪した



ASDの人は相貌失認の人が多い


相貌失認(プロソパグノシア)とは、人の顔を認識するのが極端に苦手な状態 のこと。

🔹 相貌失認の特徴

✔ 顔を見ても「誰か分からない」
✔ 知っている人でも、服装や声で判断しないと気づけない
✔ 顔のパーツ(目・鼻・口)は見えているのに、全体の「誰か」が認識できない
✔ 初対面の人はもちろん、家族や友人でも覚えにくい

チャットGPTより


僕は違いますが、ASDの子が人を全く覚えないのは、こちらの症状が関係している可能性があるそうです。

要は相手の顔が福笑いみたいに見えて、相手が識別出来なくなるみたいです。

ASDの興味関心の無さもあると思いますが、こちらの症状を親御さんは調べてみて欲しいなと思います。





自閉症の子は視覚優位と言うが、その視覚さえも障害となっていたら?


視覚優位視覚優位!構造化構造化!と語られがちな自閉症スペクトラム。

でも、もちろん聴覚優位のASDの子もいるし、僕のように視覚障害があることもある。

だから視覚的コミュニケーションが語られる時に、僕は酷く疎外感を覚える事があります。特別支援は重度重複障害についてしか重複障害の勉強をあまりしない。支援方も単一障害に焦点を当てているものばかりです。


もちろん僕は書面に説明をまとめてくれた方が分かりやすい。聴覚で説明されてもワーキングメモリが低いからすぐ抜け落ちてしまう。

なので僕は視覚障害でありながら、視覚優位者でもあるのですが、でも見ることに対して無意識に体力を使っていると言うことに、最近ようやく気づきました。


重度の自閉症と視覚障害の子は結構支援学校でもいるそうです。

特別支援で何かしら訓練を受けていたら、対処法を練られてのかもしれませんが、でも僕は通常級で、配慮を全く受けたことはありません。

だから対処法を練る事が出来ていません。。


でも僕は体の輪郭や身長とか、髪型。あとは僕は人にぬらめく色が見えることがあり、そこで識別していることがあります。

ちなみに、視覚優位の自閉症について知りたいならこの本がオススメです



重複障害は結構大変です。あとは駅のホームとか凄い人とぶつかったり、真横から来た通行人を薙ぎ倒してしまったりして、色々問題が起こりがちです。


最近はヘルプマークを付けて行動しています。


発達障害だけでなく、身体障害も併発する事があることは、これを読んだ人には是非知っていて欲しいなと思います。

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ASDの大学生 春野モカ 
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