橘川幸夫さんのnoteから考える『アフリカ』の実験
今朝、起きて、いつものようにお湯を沸かして、白湯を飲みながら、道草の家・ことのは山房ウェブサイトのトップ・ページにある「日めくりカレンダー」の更新をする。
その後、メール・チェックをしたり、「朝のページ」を書いたりする。
その後くらいに、noteに書かれている橘川幸夫さんの「雑誌創刊準備のお知らせ」を見た。
お、参加しようかな、というわけではない(いまのところ、それを考えているわけではないのだけれど)。
なんだか、励まされる感じがあった。それには、ぼくはnoteをはじめるきっかけに、橘川さんの著書『森を見る力』の存在があったから、かもしれない。
今朝、見た「雑誌創刊準備のお知らせ」には、こんなことが書かれている。
「読んでくれる人」を確かめられない限り、どんな表現も虚しい。ネットの時代になって、誰もが自由に表現出来る時代になりました。しかし「伝わる喜び」はネットではなかなか味わえません。
その後、どれだけ大量に"拡散"されても、どれだけ"いいね"がついても、それは「伝わる喜び」ではない、と言っている。ぼくはそれに、感覚的に、共鳴する。というか、ずーっと、感じてきたことだ。
部数の量は関係ありません。1部でも、自分たちの原稿に対価を払って購入してくれる人がいる、という手応えは、雑誌を発行した人間でないと分からないかも知れません。ただ依頼された原稿を書くのではありません。
ぼくが、『アフリカ』という雑誌を通じて、やってきたこと、そのままではないか! と思った(実際のところはわからないけど)。
違う点も、ある。
「ルール」に書かれているような、「編集、デザイン、校正などのボランティア」を求めてはこなかった。
ただし校正は「やるよ」と言ってくれる仲間を得られて、途中から参加してもらっている。装丁は最初から協力者がいたり、仲間には恵まれているが。
ぜんぶ、自分で、できたからかな。いや、自分ひとりでもやってみようと思ったのだ。自分でやったらどうなるか、という実験を。ただし、100%自分だけで完結させるのもツマラナイよね、とも思った(そのへんのことはいろんな場所で繰り返し書いて、話してきたことだ)。
『アフリカ』の場合、書く前に文字制限もない。2000字以内というのは少ないかな…
「2000字以内」に、橘川さんがどういうイメージを持っているのか、ここからは読み取れない。
とはいえ、「依頼原稿ではなく、書きたい人が集まり、自分たちの気持ちを雑誌に乗せて、世の中に届けたい」というコンセプトには、共鳴するとところがあるわけだ。
それを13年やっていると、いろいろ見えてくる。
そのあと、立て続けに、橘川さんはこんな投稿もしている。「茶碗屋さんと出版ビジネス(幻冬舎・見城徹社長の話題に触発されて)」と題して。
これにはちょっと痺れた。今日はもうこれ以上書かないので、ここまで読んでくださった方は、つづけて、この橘川さんの文章を読んでください。上のリンクをクリックすれば(今日のところは)読めます。
(つづく)
その、雑誌『アフリカ』が、いま広島で買えます。広島蔦屋書店で開催中の「リトルプレス あなたの知らない世界」にて。ぜひお立ち寄りください!
「道草の家・ことのは山房」のトップ・ページに置いてある"日めくりカレンダー"、1日めくって、5月21日。今日は、落ちてきた"色"の話。
※"日めくりカレンダー"は、毎日だいたい朝に更新しています。