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更地
今日は月曜だったが、珍しく平日の朝の通勤電車に乗って仕事に行ったら、その場でトラブル発生してキャンセルになりビューンと戻ってきた。
かなり酷いことなのだが、あまりにも酷すぎてぼくは笑い出しそうな感じだった。まだ連絡はないですね。ヘルパー事業所の不手際。仕事ができないとか、そんなレベルを超えた、珍事、と言っていい。面白すぎて書いてしまいたいが我慢している。
(ミスはどうしても起こる。問題はそのあとだ。──と思うので、今朝は電話やメールで伝えるのではなく顔を出して話した。)
おかげで今日はポッカーンと空いた日になった。開店したばかりのスーパーで安くなっていた肉の塊を買ってきてチャーシューをつくったり料理をしながら原稿を書いたり、部屋の片付けをしながら過ごした。
そういえば、今朝、仕事がキャンセルになった後、かつて"トランジット・ヤード"があった場所を通りかかったら、更地になっていた。
"トランジット・ヤード"があった頃、ぼくはそこを主要な活動拠点にはしていなかったが、"支援"の仕事では時折出入りしていたし、一時期そこに住んでいた写真ジャーナリストの柴田大輔さんに誘われてトーク・イベントをやったこともあった。『アフリカ』第27号(2017年6月号)に、その時の様子が載っている。
その時の話題の中心は"プライベート・プレス"で、ま、ぼくは『アフリカ』に至るまでの話をしたのだが、そこで話しながら、自分は何か止めた時に何か始めている、ということにあらためて気づいた。とはいえ、
止める=始める
というのは当たり前のことで、そう言われてわからない人は自分で何か始めたことがない人ではないかという気もする。
ぼくはたぶん、更地に、まず石(か何か)をひとつ置いて、見ているようなことが好きだ。
(つづく)
三鷹での「オトナのための文章教室」は、こんどの土曜(11/23)14時半〜17時の予定です。メイン・テーマは、「私の好きな風景(をことばで書く)」。こちらも、もう少し参加者募集中。興味あるなぁという方はぜひ。ご連絡ください。
日常を旅する雑誌『アフリカ』最新号(2019年7月号)、相変わらず発売中。在庫が少なくなってきたので、お早めに。
「道草の家・ことのは山房」のトップ・ページに置いてある"日めくりカレンダー"は、1日めくって、11月18日。今日は、「高貴なバイブレーション」の話。
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