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他人事のように

ひとりではたたかえない、という発見こそ決意にあたいする。そこで自分の身ぶりをまもりながら他の人たちを発見すること、彼らの身ぶりをみつめながら自分のかたちをすこしずつ変えてゆき、そのことによって他の人たちの身ぶりにもある作用をおよぼすことを知るだろう。(高橋悠治「水牛、出てこい」より)

下窪俊哉の本としては、『海のように、光のように満ち──小川国夫との時間』以来で4年ぶり、ということになるんでしょうか。『夢の中で目を覚まして──『アフリカ』を続けて①』が今日、ニシダ印刷製本から届きました。
自分のつくった本が届く日には、相変わらず、少し緊張します。
本が完成するということを、いつまでも信頼できていない、ということなんでしょうか? 大丈夫だよ、勇気を出して目を開いて、と自分に言ってやりたくなります(ちょっと大げさに言いました、いまは少し図太くなったようですが…)

届いて、チェックするために、ざっと読みましたが、この本は、何だか自分の書いた本じゃないみたい? 他人事のように感じて、「何これ、面白いね」とか言いながら読んでます。この感触は、私には、もしかしたら初めてのことかもしれません。

届いて、すぐに

この本は、「水牛」から生まれた本です。それって何? という話は、ぼちぼち書きますね。

『夢の中で目を覚まして』、ご予約いただいている皆様へは、月曜の発送が第1便になる予定です。あと少しお待ちください。

(つづく)

ウェブマガジン「水牛」の毎月1日更新のコンテンツ「水牛のように」で、下窪俊哉が2021年7月から連載している「『アフリカ』を続けて」の(1)から(33)までをまとめた ① が1冊になりました! 1月中旬発売予定、ご予約受付中です。
アフリカキカクのウェブサイト「オール・アバウト・アフリカン・ナイト
アフリカキカクのウェブショップ(BASE)

『夢の中で目を覚まして──『アフリカ』を続けて①』の表紙

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