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静けさの中で

万有引力とは
ひきあう孤独の力である
(谷川俊太郎)

「活字の断食」の話のつづき。

気がついたら何か読んでいるような人が、何日も「読まない!」を実践していると、何だか手持ち無沙汰になるものである。──と、前回(2018年11月)やった時は思った。でも今回は、そうでもなかった。

文字を極力見ないようにしていると、本当に静かで、快適だった。レコードをいくら大きな音で聴いても心は静かだ。本を読まないということよりも、SNSから離れてインターネット・ニュースを見ないということの方が今回は大きかったかもしれない。

もう、しばらくこのままでいいような気がした。

しかし隠居(?)できるような状況には、全くない。「活字の断食」はある一定期間やって明けるから効果あるのだし…と、ぶつぶつ考えつつ、それくらい今回は心休まったのだ。

「読む」を再開するにあたって、一番怖かったのは、じつはTwitterを見ることだった。11年前にTwitterを始めた頃には、そうではなかったのだが、いまは現実の社会が入り込み過ぎている。しかし、現実の社会そのものではない。──という、何だか妙な具合だ。要はこちらの使い方次第なので、そのことについていま少し(自分の中で)再検討が必要だと思っています。

(つづく)


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