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バスケットボールが待っているから、どこにだって行ける。

しばらくぶりのnoteです。そろそろ書いておかないと「2024-2025シーズンのはじまり」を忘れそうなので戻ってきました。


書を捨てよ、アリーナへ行こう

自分で言うのも気恥ずかしいですが、私はおそらく「仕事にかける時間と労力」が多めな人間です。仕事に夢中になっていたらしばらく家から出ていなかった、なんてことも珍しくない日々を送っています。

ただ、Bリーグが開幕すると暮らしが変わります。バスケが私を外に連れ出してくれる。というわけで今年も、仕事にかけるパワーをほんの少しゆるめて、街に出る季節がやってきました。

……などと言いながら今日(11月9日)は、派手に寝坊して1時間半の遅刻をしながら船橋に向かっているんですけど。もうだめだ。

游くんがいるチームにふれた水戸

今シーズン初観戦は滋賀レイクスからでした。

きっかけは、台湾世代ナンバーワンPGの呼び声高い22歳・游艾喆。WUBS2023でのプレーに目を奪われてからずっと進路を気にしていたら、なんと日本でプロデビューしてくれたんです。こんな幸運があっていいのか。

初めてのアダストリアみとアリーナ。初めて座る1階前方。そわそわする。

プレシーズンゲームの対戦相手は茨城ロボッツ。

游くんはコンディション調整中でロスター外でしたが、キャプテンとたくさんコミュニケーションを取っていてほっとしました。この時はまだ、レイクスブースターと一緒に声を出してよいものかどうか迷ってたな。競り合いからの勝利を見届けて飲んだ常陸野ネストビール、しみじみおいしかったです。水戸、好き。

森井さんの美しいパスを浴びた平塚

「Bリーグでいちばん好きなPGは誰?」と聞かれたら、ちょっと迷って、森井健太を挙げるかもしれません。ゲームコントロールやパスの技巧を見るのが好きなのもあって、純然たるポイントガードとしての司令塔ぶりに興奮します。

A千葉のPG・黒川虎徹くんを応援している友人と一緒に。なんだか似ているふたり。

夏の終わりの平塚、森井さんがキャプテンを務めるビーコルは、プレシーズンゲームでB2のアルティーリ千葉と対戦です。

ラッシHCを迎えた新生ビーコル、全員が主役になるワクワクするバスケでした。この日の森井さんの美パス群は、何かしらの法で保護したほうが良いヤツだと思う。虎徹ファン氏だって目を奪われてたし。平塚、好き。

真っ赤な海で「文男!」を叫んだ船橋

私の生まれは北の田舎町ですが、心のふるさとは千葉県です。引っ越した瞬間に「ここが終の棲家だ」と確信するくらい馴染む感覚があったから。

9月半ばから10月あたまは、連続して “心のホーム” な千葉ジェッツの試合へ。新アリーナのLaLa arena TOKYO-BAY、天井から声が降り注ぐ構造で身震いします。

4階からもがっつり声出しをするひとびと。盛り上がりの体感は船アリ2階。

今季の西村文男先生は、ぬるっとフリースロー代打からスタート。開幕戦ではここスリー(ここぞという場面で確実に決めてくれるスリーの略だけどそんなふうに呼ぶ人は誰もいない)がぶっ刺さり、「ふみおーーーッ!」と叫んでいたら、隣のおねえさんが「すごいですね」と微笑んでくれました。混乱して「ありがとうございます!!!」と返したけれど、よく考えたら私は褒められていない。うるさくてすみません。船橋、好き。

聡理くんの険しい顔が焼き付いた名古屋

昨季、特別指定選手として千葉ジェッツでプレーしてくれた内尾聡理。アグレッシブなディフェンス、肝の据わったドライブからのレイアップ、涼しげな顔で決めるスリー……と思ったらニコニコと周りになつく弟っぽさ。いろんな魅力を持つ選手ですよね。FE名古屋のホームに行ってきました

お久しぶりです!お元気ですか!またプレーを見られて嬉しいです!(心の声)

レバンガ北海道との試合は、最後の最後まで分からない展開で。サイドライン際での巧みなスティールにハッとしたり、浩陸さんが死守したボールを託されて走り出すときのスピードにグッときたり。文句なしのMIPっぷりだったけれど、敗戦を受けて険しい顔のままインタビューを受けている様子が脳裏に焼き付く試合でした。

あおなみ線で寝ぼけて降りる駅を間違い、稲永スポーツセンターまで40分も歩いたのは内緒です。味噌カツおいしかったな。名古屋、好き。

游くんの背中が頼もしかった横浜

滋賀レイクスが関東に来てくれる試合はできるだけ行こう、と決めてビーコル戦へ。初めてのベンチ裏、お隣の席も偶然台湾ファンの方でした。そして游くんはスターター。ロスター外だったプレシーズンゲームからわずか数試合の間に、リーグ公式のハイライトにも取り上げられるほどの魅惑のアシストを連発しあっという間に1億総游ファン時代になっていたわけです。

髪が伸びて、体つきもたくましくなってきた期待の星。日本暮らしには慣れたかなあ。

結果は惜しくも敗戦、けが人もいる中でプレータイムのシェアが厳しい……!とハラハラする試合だったけれど、もう声を出すことへの迷いもなくなっていました。アシストもリバウンドも得点も頑張る游くんの頼もしい姿、きっと何とかしてくれると思わせるモータムさんの気迫と献身、コートでもベンチでもずっと声を出して周りを鼓舞するキャプテン大智さん、かっけえ。

この日は働きすぎて身体が終わりになっていたので、国プ地獄階段を避けるためにセンター北からバスに乗ったら快適さが優勝でした。横浜、好き。

心臓に滋賀が突き刺さった太田


気軽に「群馬は関東だし日帰り楽勝っしょ」とチケットを買った私、よく考えてほしい。特急に乗ってもドアtoドアで3時間。九州行けるよ?

相変わらず働きすぎて終わりになっている虚弱ボディに鞭打って到着したオープンハウスアリーナ太田、凄まじかったです。

トリップするレベルで充満する音響と光。もくもくスモーク選手入場。ご起立アンセム。エンタメ感満載ですごい。

レイクスブースターは決して多くなかったけれど、人工の演出vs人間の応援って燃えますね。

試合展開も、手に汗を握るどころか心臓つかまれて引っこ抜かれるようで。後半に突き放されて終わらず食らいつく姿は応援せずにいられませんでした。「游くんが来たチーム」として追いはじめて、少しずつ「気になるチーム」になって、この日「好きなチーム」として突き刺さった。

遠いし大雨だし負けたし帰りの特急は来ないしで散々なはずなのに、気持ちはずっと熱い1日でした。太田、好き。

うーッ くやしいッ

次はどこへ連れて行ってくれるだろう


Bリーグの試合の合間で、相変わらず高校バスケ・大学バスケ・3X3を眺めたりしていたらあっという間に11月。バスライで観たSAGAアリーナや長崎のハピネスアリーナにも興味が出てきました。12月あたまに滋賀のダイハツアリーナデビューするのも今から楽しみ。

そういえばシドニー大出身のガード・マシューくんがNBL1のノースベアーズと契約した話は聞きましたが、シドニー大といえばおれたちのマイキー・ヨーンはどうなるんだろう。これも気になってしかたありません。

アリーナに向かう道はいつだって幸せ ※この日は降りる駅を間違えて40分歩き汗だくになっています

大好きなバスケが、これからも私をどこかに連れていってくれるはず。胸躍るシーズンは続きます。とりあえず今日はららアリに10時間滞在です。

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