2023 イタリア旅行記 #10 ヴァチカン→ローマ
ヴァチカンでハッピーアワー⁉️
5月26日(金)夕方
ヴァチカン美術館への入場も予約必須ということで、旅行を計画している段階で夫が予約を試みてくれましたが、通常の入場券はいっぱいで予約出来ず。世界中から見学者が殺到しているので、予約もなかなか大変ですな。
基本時間帯別での予約ですが、料金をプラスしてガイド付きツアーも。そんな中、私たちが行きたい日に、公式サイトからだとこのツアーだけが残りわずかで予約可能でした。
ハッピーアワー付きチケット(18時〜)
なにコレ?ヴァチカンでハッピーアワー?🍷
いや、仕方ないですよね?これしか残ってなかったから(←誰に対する言い訳?)
心震えるミケランジェロのピエタ
今回、美術館の予約はしたもののサン・ピエトロ大聖堂に入れるかはわからなかったのですが、早めの行動でおよそ1時間くらい行列して無事入ることができました。
変わらず美しい聖堂内。
奥の方にベルニーニ作の大天蓋(パルダッキーノ)が見えます。陽の光が降り注いでいますね。
すぐ右手にミケランジェロ作のピエタがあります。これが再び見たくて行列に並びました。
ミケランジェロ24歳のときの作品ということも驚き。彫刻のなめらかな質感と照明の色が温かさを感じさせます。何時間でも見ていられる。
カッコ良過ぎる衛兵を眺めながら、ハッピーアワーの集合場所に向かいます。
ヒッチコックの「鳥」を彷彿させるハッピーアワー🍷
ちょうど奥に見えているポルティコの向こう側から、集合場所へ向かいます。
この門を出て少し行ったところを左に曲がり、美術館の入り口へ。
時間には少し早かったですが、予約のプリントアウトを見せてあっさり入ります。予約のない方は長蛇の列。時間的にもう入れのでは?と思いました。
美術館のチケット受付で「ハッピーアワーはどこですか?」と聞くと「あっち」と指を差され、そちらへ進んでも案内などないので、またそばにいたスタッフに「ハッピーアワーはどこですか?」と尋ね、今度は上の階を指差し「あっち」と。
上に行ってもそれらしい場所はなく、いったいどこでやってるのー💢と、再びその辺のスタッフに聞くと「この奥だよ」と。やっと辿り着きました。
案内されたのはパインコーン・コートヤード。肝心のパインコーンを撮っておりません💦
そこに素敵な飲食スペースがあり、予約の人がハッピーアワーを楽しめることになっております。
あとはお米のサラダとフジッリのフレッシュトマトとチーズ。どれも味はごく普通。
ところがですね、自然豊かなイタリアだからか、チュンチュンすずめがたくさんやってきて、テーブルやプレートの上にガンガン止まります。挙げ句の果てに、フジッリを何個もついばんで盗られて、食べられなくなってしまいました。追い払っても無駄。
そして足元には鳩🐦落ちたパンのカスなどついばんでおります。
そのうちこいつが近くにやってきます。
鳥との戦いに疲れ、落ち着かないので早々に美術館の中へ。
ラファエロ様を探しまくる
館内の地図をもらいましたが、複雑な構造でただでさえ地図の読めない私には難題です。
おぉ、教科書で見たことがあります。
(ちなみに前回初めてきた時もたぶん見てます)
ダイナミックな彫像のエリアを抜けて、2Fには美し過ぎるギャラリーが‥
写真に載せきれないほどの美術品を見ましたが、はて私の一番の目的の絵がありません。
ラファエロ様の絶筆です。
もう一度この目で見ることを熱望していたので、夫も一生懸命探してくれます。が、おみやげなど売っているブックショップまで進んでしまいました。
もしかしてどこか他の美術館に貸し出してしまっているのでは?いやいや、そんなはずは。
と、マップを見ていた夫がここであることに気づきました。「まだ行ってないピナコテカ(絵画館)がある!」
おぉ、さすが地図の読める男。
なぜかここにもピエタがあり、しかも3作。
レプリカだと思います。
どれもミケランジェロでしょうか。(疎くてすみません)
ついに絵画のコーナーへ。
気に入ったものだけ写真は撮りました。
そして待望のラファエロ作「キリストの変容」。これを見たくて館内を探しまわりました。
大きすぎて、全体を撮ると小さく見えてしまいます。
上部はイエス・キリストが神の姿で予言者モーゼルとエリアをともない、宙に浮き、光り輝いています。
下部は悪魔に憑依された少年を助けるべく、使徒と人々が大きな動きで騒いでいるような様子。こちらはカラフルな洋服の色や、その表情で現実社会を表しているような気がします。
手を上げているのは、神に助けを求めているのだそう。
実際はこの「キリストの変容」の左右にも絵が展示されていましたが、全体を撮るにはかなり引かなければならず、思いの外展示室が狭いのでした。
近づいたり遠目で見たり。
写真に撮るのと実際に見るのは段違いですから、思う存分浸りました。
修復されているのか、発色が素晴らしく良く、その色の組み合わせも素晴らしい。こういうものが身近にあるので、イタリアの方はファッションやデザインの天才が現れるのかもしれませんね。
後ろ髪を引かれる思いで美術館をあとにします。
エノテカで晩ごはん
20時過ぎたというのに外はまだ明るい。
バスで宿の近くまで戻ることにします。
夫が宿まで歩いて帰れるところにエノテカがあるというので行ってみることにします。
メチャクチャ喉が渇いていて、スプリッツを調子に乗って2杯。濃ゆくて酔っ払いました。
ヴァチカン美術館のハッピーアワーでも少し食べたので、ハムの盛り合わせとパンでお腹いっぱいになりました。
帰り際、調子に乗って店主に「明日も来るから〜」と言ったら「電話してから来いよ」とショップカードをくれました。でも結局行けなかったのが残念です。
夜道をブラブラと宿まで帰ります。
旅の時はいつも早起きで、こんなに遅い時間に出歩くことはないのですが、宿の周りはあまりキレイではなくて、酔っ払いがたむろしていたり。このテスタッチョ地区は、ローマの下町といった感じです。