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匿名性の魅力。
匿名性…というとネットでの投稿などをイメージするかもしれません。
が私の言う匿名性は、写真の中での匿名性。
タイトル写真のように私はあまり人の顔を写した写真を撮らない。
女性であることは重要。でも、この人という顔は重要ではないから。
というと写っている人に失礼な言い方かも知れない。
でも、想像する余白を残したい。
人はどうしても顔があると顔を見てしまう。
笑ってるのか、怒ってるのか、哀しんでるのか、それを見てもいいのかもしれないけれど、顔が写ってないことで、もっと大きな範囲で見える気がする。というよりはただ見たままに感じる。
なにかに意識を向けるのではなく、ぼんやりと景色のように眺めるものとしての匿名性。
顔がないことで記憶の中と混ざり合うような、夢うつつの世界。
顔があったとしてもマグリットの絵の男性のような特定性の持たない顔。
そういったものにどうしようもなく魅力を感じるのです。
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