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燻る痛みの原因

明らかな身体症状症を発症してから、1年と3か月。
心療内科通院、服薬、家族の理解と協力のもと、あの生き地獄のような苦痛・恐怖からは逃れられたものの、今だに燻り残る痛み(ストレスであり、心の苦しさ)の原因はいったい何なのか?

それは、心に沁みついて取れない「後悔」だと思っている。
あの時こうしていれば、こうしなければ…
人生で大きな選択を迫られたときのよくあるアドバイス、「あとで後悔しない方を選びなさい。」
自分で決断したことなら、結果うまくいかなくとも後悔したことはなかった。(そもそもその方がうまくいくことの方が多かったこともある。)
だが今改めて考えてみると、元々は後悔していなかったはずのことも含め、あれもこれも「後悔」している自分に気づいた。
それゆえ、自己肯定感も殆ど失われている。それは苦しいはずだ。

ではどうやったら、この苦しさから解放されるのか。

身体症状症の治療方法としては、薬物治療と認知行動療法があるようだが、服薬は主治医と相談しつつすでに実行している。
認知行動療法については未実施のため深い知識はないが、”認知”が歪んでいるのは明らかだとの自覚はある。

客観的・俯瞰的視点から、自身のこれまでの人生について考えてみた。
精神科医の高橋和己先生や、心理学者の加藤諦三先生の著書を拝読して、新しい認識を得られたこともあり、下記のような答えが導き出せた。

「これまで多くの ”生きづらさ” ”不運” ”後悔” があったとしても、その時々で精一杯生きていたのなら、人生としては100点。誰に申し訳なく思う必要もない。」
「つらい出来事も、楽しい出来事も、同じくらい貴重な経験であり、自身の人生に於いての財産。経験が多いほど、人生を謳歌しているということ。」

この答えを”新たな認識”として生きていけたら、どんなにか人生は楽しいだろうか。
ただ、長年の蓄積による姿勢の悪さを1日で改善できないように、認識を瞬間的に変えることは不可能。
心の苦しさを感じるたびこの”新たな認識”を思い出し、認知の歪みを修正していくほかない。
そしてこの”新しい認識”に納得してから、その土台の上に今後を考える。

”生きづらさ” ”不運” ”後悔”はマイナスではないが、今後をより楽に生きたいなら、豊富な経験から対策を練ることもできる。
そのために過去を振り返ることも悪くない。


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