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映画「ランディ・ローズ」

 一人暮らしをしていた独身時代は、よくレンタルショップへ立ち寄ってVHSのビデオテープを借りては、マニアックな映画を探して観ていたものですが、その後、主婦になってからは映画どころかテレビドラマさえもまったく観なくなってしまいました。単純に時間が足りないからです。時間は作るものと言っても、そこまでの事ではないというか、好きだけど家族の生活の維持が先というか。
 そんなことを言っている間に何十年経ったのかと戦慄する日もたまにあるのですが、年に数回くらいは、なるべく劇場で映画を観ようと考えています。子供とファミリー向け映画も悪くないですが、やはり1人で趣味のど真ん中の内容に打ちのめされたいですね。ということで、期待していた「ランディ・ローズ」観てきました。

 ◇ ◇ ◇
 
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「ランディ・ローズ」
2022/11/10~17(名古屋)
名演小劇場

映画を観てきました
あの悲劇から40年──
そんなに経過していたのかと
改めて思いました
年齢的に後追いですが 私も
ランディの魅力に夢中になった
ロックキッズのひとりでした
ギターは殆ど弾けないのに
表紙の写真が綺麗なので
スコアを買ってみたり
オジー・オズボーンの音楽も
ギターの音ばかり聞き込みました

ドキュメンタリー映画ということで
もし近くで上映されるのなら
是非行きたいと思っていましたが
それからしばらく情報がなく
つい先日観てきた方の投稿を見て
もう始まっていたのか!…と
急いでチェックしてみると
名古屋は既に最終日間近でした
思い立ったが吉日
映画館を調べて昼の部へ

名演小劇場さんは初めてでしたが
昭和の趣のあるレトロな造りで
お客さんの年齢層はほぼ同年代以上
慣れない場所だというのに
無理のない安心感がありました
子供たちと行くイマドキな映画館とは
やはり雰囲気が違うよなあと
1人妙な納得をしながら
受付で渡された整理券の番号順に入場
真ん中あたりの良い席に座れました

関係者の語りで構成された内容は
ランディの音楽活動を中心に
プライベートな出来事まで詳しく
彼の人柄を最も理解し愛する人々の
熱のこもった言葉で表され
最後のエピソードには感涙
ファンならば知っている事実を軸に
親しい人にしか知り得ない深い所まで
わかりやすく紹介されていました
劇場で観ることができてよかったです
以前に観た
ストゥージズの
「ギミー・デンジャー」や
ミック・ロンソンの
「ビサイド・ボウイ」を
彷彿とさせるドキュメンタリーでした

まだ煙草やドラッグが当たり前に
愛好されていた時代でありながら
ランディは煙草と酒を少し嗜む程度で
時間さえあればギターの練習をしていて
多忙な時にも生徒に教えていたこと
どんなに売れても謙虚で
仲間思いの優しい人だったこと
ギタリストの古市コータローさんが
自分とは音楽性は違うのに
大好きなギタリストで常によく聴く
その理由を考えてみると
音には弾く人の人柄が出るから
彼の人間性が好きなんだと
映画に関連して仰っていたことに
改めて納得しました

25年しかこの世に居なかったなんて
天使だったのかもしれないと
半ば本気で思ってしまいます
気になる方は是非
劇場へ足を運ばれることを
おすすめしたい心に残る映画でした

ありがとうございます!