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感じる、今の身体と未来の身体 日本で唯一のパーソナルフェイストレーナー 木村祐介さん セッション体験編

パーソナルフェイストレーナー/身体調律家、木村祐介さんの真髄、哲学はインタビューで触れた。続いてはそんな想いを実践へ、フェイストレーニングを実際に体験してみた。

まず、今の自分の“位置”を知る

まずはしっかりとどういう状態をこれから目指して身体を“調律”していくのか言葉で理論的に教えてくれる。

「今の身体でどういうところが気になりますか?そこを把握して今の自分がどういう“位置”にあるのかを考えていきましょう」
そこから、いろいろな質問に答えるところからトレーニングは始まる。
「肩は凝ってますか?身体が捻じれてる感はある?」
小顔ワークアウト、だが身体中全ての皮は繋がっていて顔の皮膚はその一部であること、それは前回のインタビューで証明済。
だから木村さんの小顔ワークアウトは身体全体を調律していく事、なのだ。

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私が気になるのは巻き肩と反り腰、そして左右の歪み。
それだけ話すと木村さんはまずは私の今の身体の状態の解説に入る。
つまり、自分の脳の指示で今の身体になっている事の自覚。

「身体は重い頭を支えるために、足りない部分を補おうとします。背骨だけで支えきれない姿勢で生活しているからその分、『肩の筋肉を硬くして頭を支えよ』と指示を出しているんです」

・・!!!衝撃。自分の姿勢のせいで肩を凝らせよ頭を前に出せと脳が指示していたなんて。自分の体が今まさにその状況だと知るとなんだかリアルだし少しショックでもある。
鏡の前でもまずは普段の身体のパーツの位置の把握から入る。
目を閉じたまま自分の中で一番の「気をつけ!」をしてみる。もちろん、まっすぐじゃないのだ。ではそれはなぜか。そこを理解出来るように解説してくれるのが木村式。

「今胸を張ってくださいと言ってやったのはただ肩肘を張る、引っ張っているだけ。それは胸を張る、の正しい姿勢ではないんです。主語はお尻の下。そこからまっすぐ引き上がっていって胸まで・・・目の位置も今はまっすぐじゃない。ちょっと上目で見ています。そこもまっすぐ見られるように・・・ 」

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木村さんに言われながら立って、初めて自分の正しい“まっすぐ”を感じることが出来る。自分の今の立ち方、姿勢、身体のパーツの位置関係を知る。
毎日生きている自分の身体なのに、改めてそこに思いを馳せると身体について何も知らないのだと唖然とする。身体の声を無視していた、そんな感覚。
そういう当たり前の気付きから小顔への道は始まるのだ。

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身体に意思を持たせる、気付かせる事

今の自分の身体の状態を知ったら、次は身体に正しい意思を持たせていく段階。
何が自分にとって正しい位置関係なのか。何を意識したらいいのか、そこをしっかりと教え込んでくれる。

「良い姿勢でいましょう。とよく整体の先生は言います、でも何が良い姿勢かわかってない人にそれを言っても何も改善されないんです。まずは何が正しい姿勢なのか知ることそしてそれを日常の所作に落とし込んでいくこと」

鏡の前で解説を聞きながら少しずつ先生に引っ張られたり、パーツの位置を修正しながら立つと・・・短いものだと思い込んでいた首が、にょっきり。
え?首が・・・あります・・・惚けて思わず一言。

「首が短かったのではなくて、首が埋もれてしまう姿勢だっただけなんです」
と木村先生。体が少しずつ変わっていくということは身体にこうなりたいと意志を持たせることなのかもしれないと少しずつ実感し始めた。

シンプルないくつかのことを覚えてまた日常に戻っていく

「日常の所作が一番大事。その中で何をどう意識すればいいか、正しい場所に戻したいその場所をここで覚えていってもらうことが大切。その所作の繰り返しで少しずつ身体も顔も変わっていくんです」

今回、覚えたことは2つ。1つ目はつま先がスイッチということ。
「つま先重心でいると、上へ上へ伸びていけます。言うなればマサイ族のジャンプの姿勢のような全てが細長く伸びていく。反対に踵重心だとそうはいきません」つま先がスイッチで顔の皮にもつながりピンと張った小顔が出来上がる。
遠回りのようで実は一番の近道、つま先スイッチ。電車の中で立つときも、座って足を組むときも・・・重心はつま先に。

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もう1つは口の空間を閉じる、ということ。「う」の形で唇に力を入れる。
「これによって、顔に張りを作ることができます。例えば、アイロンがけでも片方を押さえないでやっても逆にシワを寄せてしまうことになってしまいますよね。この唇締めは抑える手の役割です」
これも毎日の所作の中に取り込めることだ。

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「しっかり「う」の口にしなくても電車の中などでは唇の両端に力を入れて少し寄せるだけでも変わりますよ」
日常の所作の中にポイントを取り込むことで日々の生き方そのものがなりたい身体、小顔へのトレーニングになる、ということに気付けた事が今回のセッションの一番大きな学びだ。日常の所作で身体を変えていく、顔を変えていく。新しい概念に出会い、そして実際にその変化をこのワンセッションで体感した。変化の入り口に立った気がした。


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