営業最終日の折尾駅鷹見口へ行ったら···
2022年3月12日、JR各社においてダイヤ改正が行われました。ダイヤ改正では新しく増えるものもありますが、一方で消えるものもあります。今年はこの状況なので、増えるものより消えるもののほうが多いイメージの改正でした。
今回は、この状況とは関係ないものの、消えるものの1つである折尾駅鷹見口の営業最終日の午前の様子、そこまでの移動中に見たものなどをまとめていきます。
折尾駅鷹見口とは
折尾駅鷹見口とは、北九州市の折尾駅にあった入口の1つのことです。折尾駅は鹿児島本線と筑豊本線が交わる駅で、2つの路線を直通する電車だっています。その電車のために鷹見口は作られました。
この鷹見口は、直通する電車のためだけに作られたため、上記の2路線を結ぶ短絡線の位置の都合上、メインの駅舎と150mほど離れて設置されました。なので、どうしても利便性が悪かったのです。
そこで、折尾駅付近を高架化する際に利便性向上のため、他のホームと同じ場所に移動することになりました。
そして2022年3月11日、他のホームと同じところに移動するのと同時に、営業を終了しました。
この鷹見口は、おもしろい特徴がありました。まずはホームののりばの名前です。
普通、駅では1,2,3···と数字でのりばが表されるのが主です。ですが、鷹見口は他のホームと離れていたため、AのりばとBのりばという、数字ではなくアルファベットで表される珍しいホームになっていました。
次に運賃の特例です。先に言っておきますが、これらの制度は2022年3月11日限りでできなくなっています。今後することはできません。
① 鷹見口は他のホームと駅舎やホームが離れている特性上、双方の電車への乗り換えには改札を出る必要がありました。改札を出る時、普通はICカードをタッチしたり、きっぷを自動改札に投入したりする必要があります。
ですが、改札を出るにしても同一の駅内での乗り換えという扱いになるので、有人改札で申し出れば一旦駅を出て、通しの運賃で双方の列車に乗り換えられました。俗に言う改札外乗換です。
② 正直、同じ駅の中なのに改札を一旦出て、外を歩いて乗り換えるのは面倒だったんじゃないか、そう思った方もいるかもしれません。
そんな方のため?にあった特例が、黒崎駅や陣原駅で乗り換えをしても同一の運賃になるというものです。これにより、いちいち改札を出て外を歩いて乗り換えるなんてことをしなくても、黒崎や陣原の構内で乗り換えることができるようになります。
(黒崎·陣原は折尾の北にある、鷹見口経由の列車は絶対通る駅。)
どちらの特例も、「短絡線(鷹見口)を経由する列車を使用し、鹿児島本線の水巻以西と筑豊本線の東水巻以南の間を利用する際」のみ適用だったようです。
もう一度言っておきますが、この特例、2022年3月12日以降は利用できません。
分かりにくかったらこののページの該当するところを読んでください。
(7月19日追記 この運賃計算の特例についての記載が消えていました。なので、このページ内の記載はもうありません。見たい方だけどうぞ。)
鷹見口へ
まずは鷹見口へ移動していきます。
どうせなら博多から出る電車に乗ろうと思いました。ですが、朝ラッシュ·帰宅ラッシュ時間帯しか鷹見口を経由する電車は無いので、当然博多から鷹見口を経由する電車も発車時刻が早いんです。なので、4時45分に起き、留置線がきれいそうな南福岡から電車に乗って博多に行き、そこで乗り換えることにしました。
南福岡からは2122Mの普通博多行きに乗りました。南福岡より南では博多方面への始発に近い電車になるので、車内はかなり混んでました。
博多到着後に乗った鷹見口への乗車電は、1620H/博多6時36分発(筑豊本線経由)門司港行きです。編成は817系VG2002編成でした。
別に1本前の2622H(直方駅から624H)/博多6時24分発小倉行きに乗ってもよかったんですが、他のお客さんが立っていて前面展望が撮りづらかったうえ、813系で先頭車ではインバータ音が聞こえにくいと判断したので、今回は1本後の1620Hにしました。
夜明け前の出発だったので、線路の向きによっては山から朝日が昇るなんてのも見れました。
篠栗線と筑豊本線の分岐点である桂川(けいせん)駅では、原田線のキハ40と下り特急かいおうと顔を合わせました。特急かいおうは初めて見たので、嬉しかったです。
直方駅では、乗務員交代が行われました。
また、車両基地が併設されているので、想像以上に広かったです。ですが、車両基地は朝ラッシュ時間帯だったのもあり、ほとんど出払っていてすっからかんでした。
東水巻駅では、それなりの人数乗車しました。次は折尾です。なので、東水巻から乗った方も含めて前面展望を4人撮るというすごい様子ができていましたw
そして8時26分、博多から1時間50分かけて無事折尾駅鷹見口のBのりばに到着しました。鹿児島本線で遅れが生じていたけど、どうにか定刻通りに着きました。
鷹見口で撮影する
鷹見口には案の定、たくさんの撮り鉄の方が撮影をしていました。でも、少し東水巻方にある踏切で撮影している人がいたのには驚きましたね。
ここからは撮影した写真を貼っていきます。
1 上り
2 下り
上りは本数が少ないのでメモ無しでもどうにか列番が分かりましたが、下りはメモが無いうえに本数も多かったので、列番が分かりません。なので、列番は省略し、編成番号の紹介にします。
3 その他
鷹見口で見れたキハ回送です。
この回送の編成は、別で撮った動画で確認したところ
↑小倉
キハ147 50
キハ147 1125
キハ147 58
キハ40 8102
直方↓
でした。キハ40が直方向きの147だったらきれいな編成だったんだろうなと思いました。
帰路
鷹見口の午前の最終は、10時51分に出る電車です。そこから6時間は電車が来ない、空白の時間帯になります。名残惜しいですが、それを見たら鷹見口を出ます。
折尾を出る前に、メインのホームで少し撮りました。
帰りは南福岡から篠栗線経由の大回りのため、箱崎で下車します。まずは8233M/快速久留米行きで香椎へ。この8233M、実は今回のダイヤ改正で消えてしまいました。
折尾から4駅連続通過の疾走感を味わっていると、前から試運転幕の813が来ました。KK入場のRM204編成です。おそらく検査と同時に座席撤去が行われ、編成番号が+2000されたRM2204編成へと姿を変えて出てくるでしょう。
実際、シートヒーターは無くなるし、着席定員もそもそもの車両定員も減るしで座席撤去はデメリットばっかりな気がするんですが、実際どうなんですかね。何か効果はあったんでしょうか。
12時11分、香椎に到着しました。1つ先の千早まで行ってもよかったんですが、どっちにしろ次に乗るのは同じなので、香椎線のBEC819が見れる香椎で下りることにします。
香椎で待っていると、特急ソニックが入線しました。
編成番号を見ると、AO-1。またまたトプナンですかw 普通にびっくりです。
そして、箱崎まで1329M/区間快速(博多まで各駅停車)荒木行きに乗り、今回の大回り乗車旅が終了しました。
が、それだけでは終わりませんよ。
その後、昼食を求めて箱崎から吉塚まで歩きました。結局昼食は吉塚駅のファミリーマートで買ったおにぎりを食べたんですがね。
その後、吉塚から博多から快速の区間快速に乗り、南福岡まで帰ります。
その乗車電がもうヤバかったんです。
はい、乗車電817系3000番台(VM編成)トプナンでした。トプナンとの遭遇率どうなってんの···。
まだまだ。南福岡までは車で来ていて、駅の近くの線路沿いの立体駐車場に車を止めてました。踏切が鳴っていたので、少し見ていくことに。
通ったのはイカ釣りをやめたイカ釣り漁船、821系でした。もうなんとなく予想はつくと思います。
ドア横のCTロゴの下とか、正面の向かって左の窓の下を見てください。たぶんみなさんの予想は合ってると思います。「クハ821 1」「U001」という表記の通りこの編成は821系UM001編成、トプナンです。マジかよ、どんだけトプナンに会えばいいの···。
だからTwitterで「トプナンの呪い」なんてハッシュタグが存在するのか、と思いました。
まとめ
鷹見口の歴史はここでピリオドが打たれましたが、その思いを継ぎ、折尾駅1·2番のりばの新しい歴史が始まるのも確かです。なので、悲しみに暮れるばかりではなく、新しい歴史に希望を持つのも大事なのかなと思いました。
鷹見口、ありがとう。1·2番線、よろしくね。
今回初めての試みとして、トップの画像をcanvaで作ってみました。817系の3つに分かれた表示機みたいな文字の配置·色にしていたの、気づきましたか?
好評だったら他の記事でも採用しようと思います。
長くなりましたが、最後まで読んでくださりありがとうございました。次回もお楽しみに!