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「ぼっち」から「みんな」へ

シリーズ2巻『ぼくのまつり縫い~手芸男子とカワイイ後輩~』(偕成社)がいよいよ明日発売です📖
こちら単行本なのであとがきはないのですが、作品紹介がてら執筆にあたって考えたことなどを書いてみようかと思います。

そもそもどんなお話?

ひとまず1巻のあらすじから。
サッカー部だけどケガで休部中の優人。実はナイショの趣味はお裁縫🧵
それをうっかりクラスメイトの糸井さんに知られ、被服部のドレス作りの助っ人にされてしまうことに……! 
本当に好きなことに向き合っていくお話です。

シリーズ1巻のあらすじは以下紹介動画でも↓

そして2巻のあらすじ

被服部の正式な部員になって半年後、春になって優人も2年生に。
自分を受けいれてくれた被服部の先パイとなった優人は、後輩にも同じように接しようと気合い十分。が、入部した後輩はなぜか冷たく、おまけに「ガッカリ」と言われてしまって……。

ちなみに新キャラの後輩・オグちゃん、本名は小倉姫香。舞台となっている千城台の二つ隣が小倉台駅で、名前はそこから。

オグちゃん紹介

2巻着手時に考えてたこと

今作、わりと早い段階で担当さんに「2巻やりましょう」と言っていただいてたんですが、ぶっちゃけ1巻作業中は先のこととか何も考えてなかったんですよね。1巻ラストは結構大団円ですし。

まぁでも、優人の人生は続いていくわけで。
被服部に正式に入部した優人にはどんな物語が待っているかなと考えたときに思ったのが、「ぼっち」から「みんな」になるってことでした。

1巻では、仲のいい友だちにもお裁縫好きなことを話せない優人はメンタル的にすごく孤独だし、自分はみんな(ほかの男子)とは違うって意識もあります。被服部の活動に混ざるようになっても、被服部女子三人+部外者男子一人の構図です。基本的に少数派、ぼっちです。

ですが、正式に被服部員になったことでこの構図が変わってきます。

まず、孤独だった優人に被服部という素の自分を出せる居場所ができます。「被服部のみんな」の一部になって、一人ぼっちじゃなくなったっていうのはやっぱり大きいし、そのことに恩みたいなものも感じます。

そして次に、被服部内の構成の変化。2巻では学年も変わり、3年生一人、2年生二人、1年生一人という部員構成になります。二人とはいえ、2年生の優人はここでも多数派になるのです。

そんな変化で変わる部分を、2巻では書きたいなと思いました。

余談:ラララパークがなくなった

今作、物語舞台の一つが駅前のショッピングセンター・ラララパークです。千城台駅前にある実在のラパークというショッピングセンターがモデルで私も小学生の頃によく買いものに来ていたんですが、今年になって全面改装・名称が変更になりました。時の流れを感じます……。

『ぼくのまつり縫い』は、今年2月末に改装に伴い閉店したときわ書房千城台店さまに本当にたくさん応援していただいた作品でした。そんな感謝も込め、2巻作中でラララパーク内の書店や書店員さんも登場します。本当にありがとうございました。1巻発売時に「発売記念フェア」のパネル出してもらえるなんて、冥土の土産が一つできた心地です。

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若葉図書館も出てくるよ

こちらは千城台駅近くの現役の図書館。2巻ではがっつり登場します。ご縁があって色紙を作らせていただいたり、ときわ書房千城台店さまにあったパネルを受け取っていただいたり、また中をご案内いただいたり。本当にありがとうございました。

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小学生の頃にたくさん通っていた図書館に自分の作品を置いてもらえて感無量です。

ときわ書房志津ステーションビル店さまで展開

今回、ときわ書房志津ステーションビル店さまで『ぼくのまつり縫い』を展開していただけることになりました...!

井田さん書き下ろしの色紙、偕成社販売部作成のパネルも用意していただき本当にありがたいです。素人作成で恐縮ですが私のクマも...🧸

ときわ書房千城台店さまが閉店してしまって寂しく思っていましたが、また展開していただけて本当にありがたく思います。

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そんなわけで、『ぼくのまつり縫い』もろもろでした。1巻は今年の千葉県の課題図書にも選んでもらえて、本当に恵まれた作品になりました。

2巻もまたお手にとっていただけたら嬉しいです!


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