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三浦春馬さん作品レビュー:陽はまた昇る その2

三浦春馬さん作品レビュー:陽はまた昇る」 続きです。

8話から最終話までを観て、感じたのは主演の佐藤浩市さんと、警察学校の校長役の橋爪功さんの凄みでした。特に橋爪功さんについては、作品が後半に差し掛かるにつれて存在感を増してゆく、その確かな演技を堪能しました。

三浦春馬さんについては、確実に生徒の中でも彼なりの輝きというか存在感がありました。この作品の前半では「警察官にでもなろう。公務員だし」という少し冷めた若者だったのが、中盤では徐々に本気で警察官という職業に就きたいと思い始めているのだなと感じさせる演技。そしてその理由については8話か9話あたりで表情を含むたたずまいとセリフで説明しています。

春馬さんなりに主演をされた佐藤浩市さん、同期を演じた池松壮亮さんに感ずるところはあったのだろうなと思わされる作品でした。

さて、この時代の作品を観て気づいたことですが、近年の作品でみせる「声の使い分け」や「表情の複雑さ」、その組み合わせでこちらに見せる多様な表現などはまだ見られないですね。いつ頃の作品から観られるようになるのだろう。キンキー・ブーツあたりでしょうか。

いずれにしても、やはり様々な作品・共演者のみなさん・スタッフの皆さんに触れて、ありたい自分とのギャップを埋める作業を真摯に重ねてきて近年の活躍があった印象です。三浦春馬さんの表現スキルは年々上がっているというか、ものすごいスピードで表現者・芸術家として進化していますね。

どこまで進化するのか、もっともっと観ていたかったというのが本音です。2020年12月に予定されていたイリュージョニスト、本当に観たかったですが今は「天外者」を楽しみに、公開までに五代友厚について学びつつ、公開初日に劇場で観たいと思います。


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はるまふじ
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