あの日から10年。
あの日から10年の月日が経とうとしています。
当時生まれた子も10歳になりますが、おそらく当時の記憶は無いに等しいのだと思います。
私は、当時高校二年生で沖縄へ修学旅行に行っており、実際の被害はあっていません。海に津波注意報などの警報が出た程度でした。
ホテルで見た、テレビで流れる映像が今でも忘れられません。まさか津波が街を飲み込むとは思いませんでした。逃げ遅れた人、避難所へ向かったけれど津波に流された人、体育館の中に津波が押し寄せて、まるで洗濯機の中にいるような濁流に飲み込まれた人、逃げ遅れた人など、数えきれないほどの出来事がありました。
10年といっても、まだ10年です。
風化してほしくない記憶であり、出来事だと思います。語り継ぐ必要のあることが山ほどあります。
現地にいたわけではないですが、岩手で生まれたものとして、故郷のことは決して忘れたくないです。
何かできることがあったらなんでもやりたいと思っています。少しでも辛い気持ちや悲しさを分け合って生きたいです。
17 歳だったわたしも、27歳になりました。
次の世代へも伝えていく義務があるように感じます。いつどこで災害が起きてもおかしくないのが日本です。
耐震や免震の対策もしっかりできるので、できる備えを普段からしておきたいと改めて思います。
そして、明日が来ることが決して当たり前ではないこと。今を大切に生きること。目の前のことに一生懸命取り組むこと。
あの日以降、多くのことを考えました。
大切なことに気付かされたのもあの日でした。
人の優しさを知り、自身の無力さも知りました。
何もできないことがとっても悔しかった。つらかったです。
でも、今ならその時の自分より出来ることが増えているかもしれません。
何ができるのか、
3 月になった今日から、また考えたいと思います。