君たちはどう生きるか 

『漫画 君たちはどう生きるか』 原作:吉野源三郎 漫画:羽賀翔一 マガジンハウス  発売日‏ :‎ 2017/8/24 を読みました。

宮崎駿監督の約10年ぶりの作品ということで話題になっているアニメの原作を漫画化したものです。

この漫画の原作はもう80年も、すごい作品として語り継がれている、ということを、アニメがまだ公開されない時期から何度も聞いていたので、気になっていました。

物語は中学生のコペル君と叔父さんの会話を中心に進み、コペル君が日々出会うこと、考えることを叔父さんと対話することで深掘りしていくというものでした。

優等生で考え方もちょっと背伸びしたいタイプのコペル君と、そんなコペル君に等身大の姿勢で向き合いながら、でも子供扱いはしない、率直な叔父さんとの対話の内容は毎回とても深くて、叔父さん自身も、自分自身に誇りを持って生きていくためにきちんと考えて生きてきた人なのだなと感じました。

子供の頃出会った人や環境がその人の生き方や一生に大きな影響を与えることは少なくないと思います。

また私自身、子供の頃ああしていたら、こうしていたらと思うことは沢山あり、叔父さんのように、若い人や子供達に話してあげられることもあるなと思うことがあります。

両親以外の大人の意見というのも、成長していく過程の子供には大切なものだと自信を顧みて感じます。

私は本が大好きだったので、本から教わったことも沢山ありましたが、どういう本を手に取るかも、結局、環境から大きな影響を受けてしまうものだと思います。

だからこそ、宮崎駿先生が子供達に向けてこの小説を作品として作り届けたことに意志を感じ、敬意を表したいと思いました。

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