応援してくれる存在
2022.3.20 Sun
春は別れの季節。
そんな今日も、お別れの日だった。
二年前からお世話になっていたサッカースクールのアルバイトラスト出勤日が昨日今日であった。
そんな今日、嬉しかったことがある。
昨日半年ぶりに再会した小学一年のスクール生からお手紙とチョコをもらった。
この子はこのスクールの中でも思い入れのある子で、それは去年の夏にまで遡る。
夏の特別クリニックというイベントが連日開催されていて、自分も11日ほど出勤していた。
その時にバスの送迎担当も兼任していて、駅でスクール生と一緒にバスに乗ってグラウンドまで向かっていた。
その子はほぼ毎回バスで一緒に向かっていて、自分にとっては厄介な存在だった。
バスではうるさいわ暴れるわ、前の椅子を蹴るはマスクを奪おうとするわで手のかかる子だった。でも、実際はとてもいい子で、その時のイベント最終日に親に言ってチョコを買ってプレゼントしてくれた。
そして昨日、久しぶりの再会をすると、身長が大きくなっていてびっくりした。最近はたくさんご飯も食べているらしい。
昨日もとんかつ定食を大人一人前を食べた上でさらにご飯のおかわりをしたという。それは大きくなるわけだ。
プレーも、半年前は何も出来なかったのに、今は高学年の子にも身体でぶつかりにいったり、倒れてもすぐ起きあがってボールに喰らいついていた。自分が一年生の頃はこんな事できなかったし、今回のように高学年も混ざっている練習についていけないどころか、途中でやめてしまっていたと思う。
そんな成長をみていて、なんだか親のような気分になって感慨深かった。
そんな彼がくれたプレゼントと手紙。
本当に嬉しかった。
保護者の方とお話していると、
「本当は今日来る予定なかったんですけど、今日00コーチが最後と聞いてどうしてもいきたいと息子に言われ、急遽申し込んだんです。」
「家で手紙も書いていて、本人もぼそっと寂しいと言っていました。」
そんなふうに思ってもらっていたことがすごく嬉しかったし、メインコーチの方もおっしゃっていたけれど、これこそこの仕事の醍醐味だと痛感した。
「00コーチへ
サッカーをいっぱいおしえてくれてありがとう
またいっしょにサッカーしようね
00より」
他にも、半年前まで担当だったスクール生からお手紙をもらったり、写真をとってほしいと言われたり、
「今度試合見に行きます!いつですか?」
と声をかけてもらったり、スクールコーチの仕事に関われて改めて良かったなと心の底から思えたし、子どもたちからパワーをたくさんもらうことができた。
そんな一瞬一瞬が自分の人生にとって宝物で、これからの人生で苦しいことや辛いときの支えとなるに違いない最高の思い出になった。
嫌なことや大変なことの方が多かったし、我慢することもたくさんあったけれど、ここで働くことができて、スクール生のみんなに出会えて本当に良かった。
彼らがいつ応援に来てくれても良いように、自分もまだまだサッカー選手として頑張っていこうと思う。