ちいかわのコンプレックスが描かれる~入れ替わり編~:ちいかわアニメ感想
ちいかわが・・・しゃべった!
9月13日放送回からはじまった「入れ替わり編」、まさか声優さんがそのままだとは思わなかったので大興奮そのままに書いていきます。
大好きなプルャさんの声で、小澤亜李さんの声で、あんなシーンやこんなシーンが・・・もう最高です。ありがとうございます。どなたにお礼を言えばいいのでしょうか。
このお話では、ちいかわのコンプレックスとそれに向き合う強さが描かれます。なかなか印象深い物語ですので、感想を書いていきます。
!!ネタバレ要注意!!
表情で分かる中の人
すっごいなあと感嘆するのが、こんなシンプルなイラストなのに中の人が変わったことが表情の描き分けでちゃんとわかることです。
そして改めて、私はプルャの中身を愛しているのだと思い知ります。ちいかわのことは大好きで心から可愛いと思っているけれど、中の人がちいかわだと食指が動かないのです。コレジャナイ感がすごいのです。
同じに見えるって言った方、どちらですか?
実はうさぎに憧れていたちいかわ
うさぎの身体になって、ちょっとハジけてしまうちいかわ。愛しいですね。自由で活発でいつも自信みなぎるうさぎに、内心憧れがあったのでしょう。わかるよちいかわ。私もだよ。
そしてそれを煽るプルャ(ガワはハチワレ)。この圧、たまらないですね。
困ることないことある?
入れ替わった次の日、自分たちの姿が戻っていないことを確かめ合う3人。さすがのハチワレ、姿がこのままでも「あんまり困ることないねー」と言い放ちます。この胆力。座っている肝のレベルが違います。
どうかんがえても困るじゃろう。
姿が変わっても「なんも変わりゃしない」2つの意味
突如現れたモモンガに意図不明なプレッシャーをかけられるちいかわ。モモンガからしたら聞き捨てならない会話だったのでしょうが、わざわざ意地悪を言うのはなんなんでしょうね。
ここでのモモンガは、「同じちいさくてかわいいやつら内で入れ替わっても何も変わらない」という意味でこの言葉を吐いています。なんといってもモモンガは、元々怪異(でかつよ)であった姿から今のモモンガ(ちいさくてかわいい)の姿を乗っ取ったという経緯があります。
彼は姿を変えたことで人生を変えた生き証人です。かわいこぶること、美味しいものを好きなだけ食べて寝て怠惰に過ごすこと。
モモンガは今幸せなようです。でかつよの姿の方が自由に生きていけそうなのですが、なぜモモンガは食物連鎖の下層にいる今の姿を選んだのでしょう。これはまた今度考えたいと思います。
さて上記のセリフを吐かれたちいかわは別の意味で受け取りました。「自分以外の姿になろうと、中身が同じであれば何も変わらない」と。
ちいかわは常に深いコンプレックスを抱えています。弱者のちいかわ族の中でも、失礼ながら頭と要領が悪く、身体的能力も低めでどんくさいです。(本当は良いところがたくさんあるんですけどね)
運動神経抜群のうさぎの身体を使っても、上手く使いこなすことができません。試験に落ちたこと、友達のピンチに助けられなかったこと、怖がりですぐ泣いてしまうこと・・・いろいろな過去がちいかわの自信のなさにつながっていて、それが余計に立ち回りを下手にしてしまう悪循環。私たちも良く分かる心境ですね。
それでもちいかわは、弱さに向き合って進むことを常に選択します。本当に諦めたことは一度もありません。
物語の主人公はまさに彼、ちいかわだと思います。がんばれちいかわ!