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知識ゼロから金融&保険のリテラシーの基礎を身につける話!!【資産形成&まとめ編】
第3回に引き続き、金融保険分野の調査結果をまとめていきます!
今回は4回に渡って投稿させていただく最終回となります。
前回の記事はこちらになりますのでご興味のある方は併せて確認していただけると嬉しいです!
では、第4回目スタートです。
※注意事項※
この先、金融と保険分野の基礎知識についてまとめた内容の他に自分のなりの考え方も少しずつコメントさせていただいております。これらはあくまでも個人的な主観に基づくものですのであらかじめご了承いただければと思います。
4. 資産形成についての基礎知識
① 資産を増やす基本的な考え方
何冊か書籍を読んだりネット記事を調べましたが、一番ベースとなる考え方は、「なるべく借金をしないこと」と「収入を増やすこと」、そして「資産運用をすること」で間違いありません。借金をなるべくしないということであればリボ払いをしないことだったり、手数料のかかるサービスなどを避けることなどが挙げられます。収入アップについては、資格取得などによりスキルアップを試みたり、自己投資をしたりして仕事で評価を上げることが考えられます!何か社会に大きなインパクトを与えたプロジェクトに従事していてそれを成功に導いたとなれば、社内だけでなく社外にも通用するのでヘッド・ハンティングなどもされやすくなると思われます!ここは今まさに私も戦っているところなので一生懸命努力しているところです!
これまでの時代は、一流の企業に入れば上の通りでも良かったのかもしれませんが、もうそれは過去の話です。東証のプライム上場の企業でも何かの不祥事がきっかけで倒産する可能性だって否定できませんよね・・。給料も上がるわけでもありません。なのでお金をただ銀行口座に預けておくだけではなく資産運用することが重要となります。
この章では、資産運用するための方法としてETFや投資信託についてまとめていきたいと考えていますが、資産運用する上での大原則を頭の片隅に入れながら読み進めていただければと思います!
それは、
ハイリスク = ハイリターン
ローリスク = ローリターン
ということです!
一定以上のリターンを得ようと考えるのであれば、相応のリスクを覚悟して臨まないといけないということですね!
そしてリスクを減らす上での基本的な考え方が、「分散」運用することです!これは、リスクが高めの金融商品とリスクが低めの金融商品に投資したりすることや長期的な投資によって時間的に分散することなどの方法が挙げられます!
長期的な投資を行う上で重要になってくるのが複利です!
あのアインシュタインも人類最大の発明だと認めています!!
複利とは、「利息に利息がつく計算方法」のことで投資して得た利益を引き出さずにすることで雪だるまを転がして作るように資産を増やしていくことができます。複利の他に単利という考えがありますが、数学的にいうと単利の場合は資産の増え方が一次関数で複利の場合は二次関数になります。
この考え方は長期期間で資産を運用する際にはめちゃめちゃ重要な考え方になります。特に若年層の人たちはこれから資産形成をする人が増えていくと思うので、長期的に運用する際は絶対に複利の仕組みを利用しましょう!!
それではまとめていきます!
② 財形貯蓄
まずは、給与から強制的に天引きされて貯金される財形貯蓄からです!
最も確実に資産を増やす方法は、元本が保証される無リスク資産だと考えられています。ただ、ローリスクであるということはローリターンだということです。会社によっては利子が上乗せされるという仕組みになっている可能性があるのでそのような場合には利用しておいて損はなさそうですね!
③ FX (外国為替証拠金取引)
次にFXです。 第1章で外国為替取引のことをまとめたと思います。それとFXの違いですが、外国為替取引を証拠金で行うか否かという点です。証拠金というのは取引を始める際に用意する担保金のようなもので、FXではなんと少額の証拠金の25倍もの投資が可能となっています!ハイリスクではありますがその分、ハイリターンが見込めるということですね!
FXでは為替相場の変動を利用した為替差益を得ることが儲けを出す一般的な方法のようですが、FX取引自体が投機性の強いものであることから長期的に資産を運用して増やすということには向いていなさそうです。あと、世界情勢や為替変動などにかなり敏感な人、もしくはそれらの分野に人脈がありそういった動きをかなり早くに察知できる人でないと儲けを出すのは厳しそうなので、ど素人が下手に手を出すとヤケドしそうですね・・。
④ 投資信託
前のセクションでFXについてまとめました。投資信託は、FXほどリスクは高くない金融商品です。FXも投資信託もリスクがありますが、それは価格変動リスクという「売却時の価格が、購入時の価格より、値上がりしているか値下がりしているかが確実ではないリスク」のことになります。
FXだとど素人には難しそうですよね・・、そこでど素人でも比較的手を出しやすい金融商品が投資信託になります。下記の書籍の中でもど素人が資産形成をする上で選ぶ運用対象は投資信託一択だと紹介されていました。
そもそも投資信託とは何か??ということなのですが、これは大勢の投資家(私達)からお金を集めてファンドを作り、さまざまな銘柄に分散投資する金融商品になります。実際の難しい運用は、プロに任せられるのが良い点です!この章の一番上でリスクを軽減する上で重要なことは分散投資することだとまとめました。この投資信託は、リスクを軽減しつつそれなりのリターンが期待できる初心者にも優しい金融商品だということです!
あと、投資信託はかなりラインナップが豊富です。
先進国債権、新興国債権、国内債権、国内不動産、コモディティ、ETFなど多岐に渡ります。どの地域のどんなものに投資するかによって種類が分かれますが、代表的な投資先は債権と株式となりますので、この2つのタイプについてまとめたいと思います。
①債権に投資するタイプ
こちらは、債権投資信託と呼ばれます。一般的に安全性が高くローリスクであるとされます。
② 株式に投資するタイプ
こちらは、株式投資信託と呼ばれます。株価がもしも大きく値上がれば大きなリターンを期待できますがその逆もしかりです。株式投資信託についてはさらに2つの型に分類することができ、「インデックス型」と「アクティブ型」に分類できます。
インデックス型株式投資信託は、日経平均株価やS&P500など特定の目標とする株式市場指数に連動するように投資対象を運用していくタイプです。リスクを抑えて安定的に資産を増やすことを目指します。
一方、アクティブ型株式投資信託は、株式市場指数を上回る運用を目指し、より高い利益を狙って運用していくタイプです。ハイリターンを見込めますが、その分リスクもあるタイプとなります。
ここまでが基礎的な情報の整理となります。
そうなってくると問題になってくるのはどの株式市場に連動した株式投資信託の商品を選べば良いのか?ということですよね。
これについては、世界的な大富豪であるウォーレン・バフェット氏が名言を残してくれています!ウォーレン・バフェット氏は、上記でいうところのアクティブ型の商品を何十年も運用してきて大金持ちになっています。そんな方が自分の妻に対して、自分の遺産をS&P500指数連動型の商品で資産運用するように言ったという話があるのです!
つまり、投資に対してウォーレン・バフェット氏のように特別な能力がある人でない限りは、インデックス型の投資信託で資産を運用した方がよいと言っているようなものになります。
S&P500指数は、500銘柄で構成されておりそれだけ米国株式市場全体の値動きに反映すると考えられますし、それだけ分散して運用できる可能性があるのでリスクも低くなると考えられますよね!そしてさらにすごいのが長期的に見たときS&P500指数は、ずっと値上がりし続けていて過去最高値を更新し続けているという点です!
また、なぜアメリカ市場に連動した投資信託の商品を選んだ方が良いかというと、人口の質も関係してきておりアメリカは長年にわたって移民を受け入れてきたことで人口を1%ずつ増えている状況ですし、人口ピラミッドの形も日本のようにつぼ型ではなくつり鐘型になっています!人口の質はその国の将来の力そのものを示しているので、より経済的に成長するとすればどちらかと言われれば一目瞭然ですよね・・。
人口の質もそうですが、人口が減少していけば消費も落ち込みますしそれだけ経済が冷え込んで、ますますハイリスクなことができなくなります。ハイリスクな行動ができなければ革命的なイノベーションなど起きるはずがありません。実際日本の人口は41年間減少し続けていると先日報道されたばかりですし、失われた30年とも言われてきましたよね(まだ終わっておらず今後も続くと考えています。)。不安定な世界情報を受けて円安が急速に進んだこともありますし、いよいよ本気で日本人全員が考え方を改めなければならないフェーズに来ているのかもしれません。
少し脱線しましたが、投資信託のまとめは以上となります。投資信託商品については本当に色々な種類のものがあるのでご自分が利用になられている金融機関のサイトを調べていただければと思います。下記は、みずほ信託銀行の場合の投資信託商品の一覧となります。
⑤ 確定拠出年金
さて、いよいよ確定拠出年金制度のまとめに入ります。
資産運用する上で重要になってくるのが非課税制度の積極的利用です!
政府が「貯蓄から資産形成へ」というスローガンを掲げたこともありここ数年で投資優遇制度が登場しました!それが個人型確定拠出年金(iDeCo)とNISAになります!NISAについては⑥でまとめます。
もともと企業型確定拠出年金(DC)という制度は2001年から始まっていました(全然知らなかったです。)。個人型の制度もあったのですが、2017年に制度が改正されて今の形となりました。老後のための資産形成のために良く紹介されるのは改正してまで用意したからというのもあるんでしょうね。
確定拠出年金で制度では、毎月一定額の掛け金を積み立てていき投資信託などの金融商品を運用しながら自分で将来もらう年金を作り出す制度です。そのため、将来どのくらい資産を用意できるかは、自分の運用の結果次第となります。企業型と個人型は両方は加入できないので、企業型確定拠出年金制度を導入している企業に勤められている方は、こっちに加入しましょう(というか強制的に加入させられているはずです。)!企業型がない人は、iDeCoを利用しましょう!
そして、確定拠出年金のメリットですが、掛け金が所得控除されたり、運用中に発生した利子や譲渡益が非課税になったりするなど様々節税効果があります。通常、投資で得た利益は税率が20.315%となっているためこれを利用しない手はないでしょう!
基本的に最低でも10年間加入することが必要で、60歳以上70歳以下のタイミングで年金か一時金という形で受け取ることができます。
もし、この時にS&P500指数に連動している株式投資信託の商品を選択できるのであれば、これを選んで積み立ててしまいましょう!!
⑥ つみたてNISA
4章のラスト、つみたてNISAになります。
確定拠出年金制度と並んでよく紹介されていますよね!
こちらも節税効果があり、通常投資で得た利益は税率が20.315%なのですが非課税対象となります!!ただ非課税になる上限があり、非課税枠は年間40万円までになっています。非課税期間も2019年から2037年までとなっていますので今から始めてもまだ15年積み立てることができるので全然遅くないですね!こちらもS&P500指数に連動した株式投資信託があるはずなのでそれを選択してしまいましょう!また、上記でも記載しましたが複利の仕組みを利用するためにプランを設定する際には必ず「再投資型」を選択しましょう!!これでバッチリです!
また、長期的に運用できるのは確定拠出年金も同じですがつみたてNISAが勝っている点もあります!
それは、換金しやすいということです!!確定拠出年金は、最低でも10年間は入っていないといけないですし、60歳になるまで原則引き出せません。でも、人生何が起きるか分かりませんので現金が必要になってくる可能性があります!その時にすぐに対応しやすいのはNISAの方でしょう!!
色々とまとめてきましたが、つみたてNISA + 確定拠出年金が資産形成する上で最強ということですね!!
5. 最後に
かなり長文となってしまいましたがここまで読んでいただきありがとうございます!調べている中で感じたのですが、日本ではなぜこの内容を中高生時代の教育カリキュラムにもっと組み込んでいかないのか??ということです。少なくとも私の時は、社会の授業で円安・円高、インフレ・デフレのことや日本が巨額の借金を抱えていることについて軽く触れるだけでその他については説明がありませんでした・・・。 中高生の段階だとまだ税金も払っていないし保険や投資と言われてもピンとこないのは当たり前なのでしょうが、日本が巨額の借金を抱え、少子化による人口減少とグローバルでの競争力が減少してきているという壁にぶち当たっていることは事実です。
このままでは国債を発行し続け、未来の世代への莫大な負の遺産を残していくことになってしまいます。かと言って自分達の生活レベルを下げるのかというとそれも難しいと思うので、まずは、税金の無駄遣いの防止と資産形成の実践が必要ですよね。
そのための一歩として金融・保険リテラシーを身につける機会を中高生時代のどこかで設けることはとても重要なことなのではないかと考えます。
(国民の金融リテラシーが上昇してしまうと政府は困るのでしょうが・・・)
老後2,000万円問題の発端となったあの報告書ももっと国民に危機感を持ってもらって金融リテラシーを身につけて、資産形成を自分達でやって欲しいという思いも込められていたのかもしれませんね・・。
上記に加えて、コロナウィルスやウクライナ危機の問題もあります。その影響もあり最近では、劇的な円安が記録されました。これは、円の人気が無くなり円がたくさん売られてしまっているので、円の価値が下がっている = 日本の価値が下がっているということだと今なら理解できます。
失われた30年により先進国の中でも給与が上昇していない日本・・
世界情勢が不安定の中、競争力も無くなって今よりもさらに日本が安く稼げない国になれば円が暴落し、経済破綻することも十分に考えられそうです・・・。
国という概念そのものが時代にあっていないという可能性もありますよね。
最近急速に注目されている「Web3」技術ですが、これらの技術はブロックチェーンがシステムの基盤となっています。このブロックチェンチェーン上にはプログラムを配置することができるのですが、それらはスマートコントラクトと呼ばれます。ご存知の通りブロックチェーンは耐改ざん性と透明性をもったアーキテクチャです。細かく話すと長くなってしまうのでかなり省略しますが、このブロックチェーンの性質とスマートコントラクトを利用した新しい組織の形として「DAO」という考え方がでてきており、次の株式会社にあたるものになり得ると言われています。そうなると今の中央集権的なシステムは少なくなり、国単位ではなくブロックチェーン単位での組織の在り方に世界がシフトしていくと考えています。そうなった時、今までのルール通りではうまく行かなくなることも沢山出てくると思いますが、基本になるのは今の金融知識になると私は考えています。
このあたりについては、下記書籍でイラストを交えながらわかりやすくWeb3の世界を解説してくれていますのでおすすめです!
暗いことばかりを書いてしまいましたが、金融・保険分野を調べてそんなことを考えていました。だからこそ私のような若い世代がもっと知識を身に付けて行動し、様々な人達から信用される人材になって社会を変えていかないとまずいなと思いました。なので私の本業であるITエンジニアという職種できることを実行してこの分野から社会をプラス方向に変えていけるように頑張りたいと思っています!!
ここまで読んでいただき本当にありがとうございます!!
読者の皆様にとって少しでもプラスになれたのであれば幸いです。