白毛馬への騎乗回数を調べてみた(JRA騎手編3)
JRA騎手の、白毛馬への騎乗回数を調べてみた
ラストのパート3です。
パート1では1~3回騎乗の騎手、
パート2では4~9回騎乗の騎手を紹介しました。
ここからは、騎乗数二桁になります。
二桁ともなると、もう白毛馬マスターです。
白毛のプロです。猛者です。
では、そんな白毛マスターたちを紹介していきます!
騎乗回数11回
騎乗回数ランキング第6位
・藤岡佑介騎手
(ブッチーニ10回、カスタディーヴァ1回)
騎乗回数第6位は、11回騎乗の藤岡佑介騎手。
シラユキヒメの末っ子、ぶち毛のブッチーニは現在までに18戦していますが、そのうち10戦で藤岡佑介騎手が騎乗しています。
ブッチーニの主戦騎手と表現してもいいでしょうか。
弟の藤岡康太騎手も白毛に8回騎乗していますし、兄弟揃って白毛に縁があるようです。
騎乗回数13回
騎乗回数ランキング第5位
・武豊騎手
(ホワイトベッセル2回、ユキチャン5回、ブチコ1回、シロニイ1回、ハヤヤッコ4回)
騎乗数15回で、5位にランクインしたのは武豊騎手。
さすがはレジェンド、白毛にもたくさん乗っています。
その中でもやはり、武豊騎手で白毛と言えば、ユキチャンのイメージが強いですね。
ユキチャンは武豊騎手を背に、08年のダートグレード競走・関東オークスを制しました。
白毛が重賞を勝ったのは、これが史上初。
当時はかなり話題になりました。
なお、ユキチャンは競争除外が1回あるので、それがなければ騎乗回数14回でした。
騎乗回数15回
騎乗回数ランキング第4位
・C.ルメール騎手
(マーブルケーキ3回、ブチコ1回、シロインジャー1回、シロニイ1回、ハヤヤッコ2回、マイヨブラン3回、ハイアムズビーチ4回)
ルメール騎手は白毛への騎乗が15回。
でもね。本来であれば「17回」のはずでした。
そうです。
ブチコです。
ゲートが大嫌い、ブチコ。
ブチコで二度の競争除外の憂き目に遭っているのが、ルメール騎手なのです。
まずは16年4月13日、マリーンカップに出走した際に、スタート前にゲートから飛び出してしまい競争除外。
次走、6月4日の麦秋ステークスでは、ゲートをくぐり抜けてしまい競争除外。
この2走とも、騎乗していたのはルメール騎手でした。
麦秋ステークスでは、ルメール騎手も骨折……
そんなルメール騎手が、ブチコの娘・ソダシのライバルであるサトノレイナスに騎乗して、ソダシの前に立ちはだかるというのが、なんとも面白いです。
ルメール騎手はシルクレーシングのイメージが強いんですが、そのイメージ通り、シルク所属の白毛・マイヨブランとハイアムズビーチへの騎乗がやや多めになっていますね。
騎乗回数は1回のみですが、シロインジャーもシルク所属でした。
騎乗回数17回
いよいよ、騎乗回数トップ3に突入です!
・浜中俊騎手
(マーブルケーキ1回、ブチコ5回、シロニイ7回、ハヤヤッコ3回、サトノジャスミン1回)
浜中俊騎手が、騎乗回数17回で第3位です。
昨年の函館記念を、ハヤヤッコで制覇したことが記憶に新しいですね。
これによりハヤヤッコはダート・芝両方の重賞を制覇。
勿論、白毛馬史上初、です。
でも、意外にハヤヤッコへの騎乗は少なめ。
ブチコとシロニイへの騎乗が多めとなっていますね。
結果的にブチコの引退レースとなった、17年1月17日の都ステークスで騎乗していたのも浜中騎手です。
ブチコさん、このときも扉を破壊。外枠発走に。
競争除外になったときみたいに、怪我しなくて良かったね……(人馬ともに)という感じですが。
結局、この扉破壊が決定打になり、ブチコは引退してしまうわけですが、もしもこの日ブチコがすんなりゲートを出ていたら、ソダシは存在しなかったかもしれないんですよねぇ……
騎乗回数23回
とうとう騎乗回数が20回を超えました。
希少な白毛に23回騎乗し、騎乗数ランキング2位に輝いたのはこちら!
・吉田隼人騎手
(シロクン1回、ユキチャン4回、マーブルケーキ2回、ソダシ14回、カスタディーヴァ1回、ホワイトドラゴン1回)
もはや説明不要、ソダシの主戦騎手・吉田隼人騎手が、騎乗回数23回で第2位です。
え?1位じゃないの?という声が聞こえてきそうですね。
そうです、騎乗回数は1位じゃないんです。
吉田隼人騎手は、08年3月29日のミモザ賞をユキチャンで勝利。
これが「白毛初の芝レースでの勝利」であり「白毛初の特別戦勝利」となります。
そしてユキチャンの姪であるソダシにデビュー戦から騎乗し、「白毛初の芝重賞制覇」「白毛初のGI勝利」「白毛初の牝馬クラシック出走」「白毛初の牝馬クラシック制覇」を達成。
……「白毛初」を達成しなければならない使命でも背負わされているんですかね?
シラユキヒメ一族以外の白毛、カスタディーヴァとホワイトドラゴンにも、抜かりなく騎乗されています。
(この2頭は外国生まれの白毛)
ちなみに吉田隼人騎手、1月15日に行われる日経新春杯で、ハヤヤッコに騎乗予定であると発表されています。
早速、騎乗回数が「24回」に増えそうですね。
2023年も吉田隼人騎手と白毛のコンビから目が離せません。
騎乗回数31回
白毛馬への騎乗数ランキング、栄えある第1位の発表です。
他の追随を許さない、騎乗数31回!断トツの1位です。
・川田将雅騎手
(ホワイトベッセル5回、マシュマロ6回、シロニイ6回、ハヤヤッコ1回、ブッチーニ3回、ダノンハーロック6回、ホワイトドラゴン4回)
2022年リーディングジョッキーの川田将雅騎手が、白毛馬騎乗回数でも1位を獲得しました!
何であろうとトップの座は譲りません。さすがです。
川田騎手は、ホワイトベッセルに騎乗し、白毛馬として初めてJRAのレースを勝利しました(07年4月1日)。
それ以降も、シラユキヒメ一族の馬に多く騎乗。
川田騎手は、金子真人HDの馬にもよく騎乗しているイメージがあります。
それが白毛馬への騎乗回数が多い理由のひとつかもしれませんね。
(白毛馬の多くが金子氏の所有馬なので)
最近では、ダノックス所有のダノンハーロックの主戦騎手を務めています。
ダノックスが白毛を所有していることも、騎乗数が増えた一因でしょう。
ダノックスと言えば川田騎手。
白毛馬のオーナーと繋がりがあること。
白毛馬が預けられている厩舎と繋がりがあること。
そして一番大事なのは、白毛馬に乗って結果を出すこと。
それらの積み重ねが、騎乗回数につながっているのではないかと思いました。
以上、JRA騎手の白毛馬への騎乗回数を数えてみた結果でした。
「JRA騎手編」と銘打っていますが、「地方騎手編」や「短期免許外国人騎手編」をやるかどうかは未定です。
騎乗回数だけでなく、白毛馬での勝利回数なんかも数えてみたいなあ、なんて思っていますが。
それも今のところ未定。
ま、気が向いたらやってみます。
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