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マリ🇲🇱からバルサやマンUへ羽ばたいたU-17W杯戦士達

こんにちは、藤井です!

U-17W杯やU-20W杯は若いうちから欧州のスカウトの目に留まる大チャンスの機会になっています。サウサンプトンに加入が決まっている高岡伶颯選手やスウェーデン1部のユールゴーデンIFに所属している小杉啓太選手は2023年のU-17W杯インドネシア大会での活躍が評価されて欧州移籍につながっています。

今回は同じく2023年のU-17W杯インドネシア大会での活躍が評価されて、アフリカ大陸のマリ共和国🇲🇱から直接バルサやマンUへ移籍を果たした選手達について取り上げます。

なぜマリ🇲🇱からビッグクラブへ?

個人的に、U-17W杯の方がU-20W杯よりも欧州のスカウトにとって掘り出し要素のある価値の高いと考えています。理由としてFIFAにより18歳以下の選手は国際移籍が禁止されているためEU圏外の選手に関しては、なかなかプレーを観る機会がないからです。名だたる一部のビッグクラブはアフリカや南米にスカウトを派遣しているケースもありますが、だいぶレアです。
いくらビデオスカウティングが流行って来ているとはいえ、ローカルの試合映像を観ても獲得に値するかの判断は難しいでしょう。
また、U-20W杯の場合は世界中のトップオブトップの選手は既に欧州のクラブに来ており、中にはクラブで主力級の選手もいるので年代別の代表に呼ぶことができません。そのためその年代の最強のメンバーが集められているのがU-17W杯なのです。

本題のマリの話題に戻ると、実はマリは過去4大会のU-17W杯で3度ベスト4に進出しています。

過去4大会のU-17W杯のベスト4
https://en.wikipedia.org/wiki/FIFA_U-17_World_Cup

2023年のインドネシア大会ではスペインと同組でスペインに0-1と惜敗し、ウズベキスタン、カナダに大勝しました。個人的な感想はアフリカならではのフィジカルに全く頼っていない、組織的なパスサッカーをしていて驚きました。マリでは、日本のアカデミーとは異なる、きちんと整備されていないピッチでプレーしている選手達のプレーとは思えないクオリティでした。

グループステージの戦績
https://en.wikipedia.org/wiki/2023_FIFA_U-17_World_Cup

決勝トーナメントでは年代別で昔から強いメキシコに5-0で勝利したのも衝撃的でした。準決勝ではフランスに惜敗し、3位決定戦でアルゼンチンに勝利し3位になりました。この子達は18歳になったらどこに行くのかなーと気になっていたのが2年前でした。

決勝トーナメントの戦績
https://en.wikipedia.org/wiki/2023_FIFA_U-17_World_Cup

誰もが知るビッグクラブへ移籍した選手紹介

Sékou Koné (18歳) - マンチェスター・ユナイテッドU-21に€1.20mで移籍

180cmのDMFを主戦場とする選手で、軽快なリズムで縦へのスルーパスを果敢に狙うのが特長の選手です。

この後で紹介する選手達がほとんどセカンドチーム以下でプレーしているのに対し、彼は2月17日のプレミアリーグトッテナム戦でベンチ入りを果たしました。彼がベンチ入りしたことが今回のnoteを書こうと思ったきっかけでもありますw

SubstitutesのKONEが彼です
https://www.instagram.com/p/DGI2vyYtQxw/
トッテナム戦の試合前のアップ風景
https://www.instagram.com/p/DGJaGjjOdPI/


Ibrahim Diarra (18歳) - FCバルセロナBに€1.70mで移籍

彼はU-17W杯で5ゴールして得点ランキング2位タイに輝き、今回取り上げる選手の中で一番早く欧州への移籍の噂が出始めました。
右WGが主戦場で、ゴリゴリ仕掛けていって左足でのフィニッシュ精度が高い選手です。

Issa Traore (17歳) - レバークーゼン加入予定

彼は今年の11月に18歳になるまで海外移籍ができませんが、レバークーゼンへの加入が決まっています。CBとして技術面では荒削りな部分がありますが、何と言っても189cmのフィジカルは魅力的です。

Mahamoud Barry (18歳) - ビジャレアルU-19

両WGをこなす独特なリズムのドリブラーで、カットインでシュートを狙う前述のIbrahim Diarraとは違うタイプのウィンガーです。

Mamadou Doumbia (19歳) - ワトフォード

彼はU-17W杯で4ゴールして得点ランキング3位タイに輝いた、192cmの左利きのCFです。既に英2部ワトフォードで直近3試合連続で先発出場しています。
192cmでスピードもあるのでポストプレーや抜け出しを徐々に学んで行ったら、実は一番早く世界トップレベルのクラブで主力になれるかもしれないと思っています。

サンダーランド戦での一幕
https://www.instagram.com/p/DF2vfGEt3V4/

Ibrahim Kanaté (18歳) - アンデルレヒト2ndチームに€1.80mで移籍

彼は後藤啓介選手と同じベルギー1部アンデルレヒトのセカンドチームであるRSCA Futuresでプレーしている右利きの左WGです。身長は170cm前半と大きくないですが、圧倒的なスピードでぶち抜くタイプです。

2025年は11月にカタールで開催!

そんなU-17W杯が今年の11月5日〜27日にカタールで開催されます。今大会から出場国数が倍に増え、48カ国になります。その内アフリカ大陸からは10カ国が出場できます。ヨーロッパの次に多い出場国数で期待度合いが読み取れます。

 各大陸の出場国数
https://en.wikipedia.org/wiki/2025_FIFA_U-17_World_Cup

我々が提携しているクラブの選手も出場する可能性があるとかないとかw

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