嫉妬するなら、俺のベストを尽くせ。それでダメだったとして、それでいいよ。

嫉妬する対象と、しない対象とあって。

で、しない時ってのは、基本的に敵と思ってないのよな。

だから、嫉妬ってのは、こいつに取られるかもしれない、っていう敵意とか、不信感なんだよな。

ok、そこまでは認めよう。

で、どうしようかな。

嫉妬するのは、一次反応だから、それ自体をどうにかできることではないと思う。

なので、まず反射的に嫉妬する、ってところは、一回受け入れよう。

その上で、二次反応としてどういうものを選択するのか、それが俺の人間性だし、逆に一次反応ってのはカントがいうように、社会とか風習、あるいは他者から生まれるものであって、つまり俺じゃない。

一次反応に囚われるのは自由ではなく不自由だ、ってのがカントが言ったことで、それには俺のお師匠様も賛同してるし、俺もそう思う。

車が欲しいとか、家が欲しいとか、他にもなんでもいいけど、パッと出てくる欲望とか感情ってのは、実は本当に俺がそう思うのか?って自問すると、別にそうでもねえな、ってことが多い。

それに踊らされるのは、自由なようで、実は不自由だ、ってことな。

で、それは一次反応の説明なので、まあいいとして。

問題は、二次反応として俺が何を選択するか、ってことな。

嫉妬したとして、たとえばかっこいい人とか、仲良い友達とかさ。

そういう人たちに対して、嫉妬することはある。

で、それに対して、俺はどういう判断を意識的に下すのか。

どういう判断を一次反応に上書きするのか。

んーむ。

まあなんというか。

目的から遡って考えるのがいいよな。

俺の目的は?

相手を優先して、最大限に幸せにすること。

なんで?

それができた時に、俺が本当に欲しい人間関係が得られるし、同時に、それ以外に人間関係を継続する方法はないと思うから。

つまり、俺が本当に欲しいものを創るための手段として、相手を優先して最大限に幸せにする、ってことがある。

でかつ、それをすること以外に、恋愛としての人間関係を続けていくことは不可能だと思う。

なので整理すると、俺が欲しい人間関係のためには、相手を優先して幸せにする、ってことが必要条件である。それをやったから得られるか、って言われるとわからないけど、でも最低限それをしないと俺が欲しいものは手に入らない。

で?

嫉妬ってのは、誰かに取られるかもしれない、っていう敵意だろ?

つまり、彼女を取られたくない、ってことよな。あるいは、彼女に俺と一緒にいて欲しい、ってことよな。それが嫉妬する理由だろ?

でさ、じゃあ、俺がその嫉妬してる人に敵意を剥き出しにしたり、あるいは、嫉妬するからその人との関係を断て、って言うとして、それは嫉妬する目的に叶ってるのか?

つまり、嫉妬することで、嫉妬する理由にちゃんと答えてるのか?

彼女を取るな、とか、彼女に一緒にいて欲しい、って嫉妬したとして、本当にそうなるのか?

まあ、うまくいかないだろうな。

いいか。嫉妬するのは、彼女に俺と一緒にいて欲しいから。

で、そのために嫉妬して、彼女とか彼女の周りに敵意を向けたとして、じゃあそれで彼女が俺と一緒にいたいって思うか?

違うだろ。

目的倒れになっている。目的倒れって言うっけ?なんかこういう日本語あるよな。企画倒れじゃないんだけど、本来の目的に対して手段を間違えるせいで結局目的が達成できない、みたいな。

思い出せねえな。なんか最近言葉が出てこない。

まあいいや。要点はそこだから。

彼女に俺と一緒にいて欲しい、それはいいよ。

でもさ、そのために敵意を向けたら、それは逆の結果を生むだろ。

そうじゃないだろ。

状況を俯瞰しようか。

要は、彼女が俺以外にも選べる選択肢となる異性が、あるいは対象が周りにいると。

で、それを聞いた時に、取られるんじゃないかと思って俺は嫉妬して、敵意を向けそうになると。

でさ、まあ、急所は、彼女が誰を選ぶかってのは、彼女以外に決められない、ってことなんだよな。

その判断に対して、俺は直接的な影響を及ぼせない。言い換えるなら、いくら俺が敵意を向けようが、暴力を振るおうが、それで俺が彼女の判断を支配したり、左右することはできない。

ここがポイントよな。

つまり、彼女に俺を選んで欲しい、って目的に対して、嫉妬ってのは、全く役に立たない。

論理的に考えてな。

とすると、他の選択肢としてはどうすればいいのか。

それも、目的から遡って考えたほうがいいな。

彼女に俺と一緒にいて欲しい、俺を選んで欲しい。じゃあどうする?

それはもうシンプルで、彼女を最大限幸せにする、ってことだろう。

彼女を最大限幸せにして、彼女自身が、俺と一緒にいる、ってことを選んでもらえるようにするしかない。

結局のところ、他人を動かすには、俺が望むことを他人が望むようにするしかない。

だから、俺が彼女と一緒にいたいなら、彼女も俺と一緒にいたい、と思ってもらうしかないし、そのために俺は、最大限に彼女を幸せにすると。

それで、彼女が俺を選んでくれるか、っていうと、わからない。

ここも急所だな。

俺が、彼女の判断を直接的に左右することはできない。

言い換えれば、俺がどんだけ頑張ろうが、それで俺が望むものが手に入るかはわからない。

これを理解する、というか、理解して受け入れることが大事だな。

俺が欲しいって言ってるのは、俺だけで手に入るかはわからないもの。

だから、俺がどれだけ努力したところで、手に入るかはわからない。

でも、それでも、欲しいのであれば、必要条件として努力しないと。

言い換えるなら、努力したところで手に入るかはわからない。でも、努力しないなら手に入るわけがない。手に入る可能性は無い。

で、俺はどうする?

まあそりゃ、なあ。

決まってるよな。

努力するさ。幸せにすることに努めるよ。

その先に結果としての成功があるかはわからないけれども、それは、確実なんてねえんだから、そりゃそうだろ。

ここの覚悟をまず決めろ。

俺は幸せにすることに努めるし、その結果として、彼女が俺と一緒にいてくれるかはわからない。

そこの、リスクを取る、ってことに対して、まず自覚しよう。

で?どうする?

嫉妬した時にどうするか、ってことな。

んーー、どうしようかな。

まず思ったのは、どうして嫉妬するのか、ってことを分析しようかなって。

たとえば、かっこいい人を見て嫉妬したのであれば、俺もカッコよくなればいいのかな、とか。

でもさ、これって、比較優位を全く無視してるよな。

どう思う?

まあだから、そこの面について、俺に伸び幅があるなら頑張ってみてもいいと思うよ?

例えば、かっこいい人を見たとして、カッコよくなろうかな、と思うのであれば、化粧してみたりとか、してみてもいいとは思う。

が。が。

それってさ、ちょっと違うんだよな。

もちろん、コスパが合うのであれば、つまり、簡単にできて、それで彼女を幸せにする伸び幅が大きいのであれば、やればいいと思う。

だからまあ、もしここで負けそうだな、と思ったら、それについて俺が何かできないかを考える、ってのは一段あっていいと思う。

つまり、嫉妬するくらいなんだから、彼女がその人を選ぶ理由ってのを俺は何か思い当たるはずだし、ってことは逆に、俺がそれを学べばそれによって彼女を幸せにすることができるんじゃないの?っていうことね。

これはだから、なんか辛いことがあった時に、それは何かしら俺が学ぶべきことがある時のサイン、って話と同じやな。

辛いってことは、乗り越えるべきことがあるぞと。

だから、それはある。

が、それをやり過ぎることに対してはかなり俺はマイナス、というか、どうかなと思っている。

ってのは、比較優位の話があるのよな。

つまり、天才弁護士が事務処理するのもかなり早くて、じゃあその人は事務処理のために人を雇うのか?って話な。

答えは、雇う。もちろんその弁護士は事務処理を自分でやってもできるんだけど、でも、本業の弁護士業に集中したほうが、結果としての生産性が高い。これは、経済学の比較優位説の話だけれども。

つまり、トータルの生産を考えると、最も得意なことに集中して、自分が仮に何か他のこともできるとしても、それは人に任せて自分が一番得意なことに集中することで、全体としての生産は最大化される、っていう。

これを一概に貫くのもアンバランス、なので、これを原理主義的にやるのは危ないと思うけど、でも、これにも傾聴する価値はある。

つまり、俺は嫉妬する対象から学ぶ。これはやる。嫉妬する相手がどうやって彼女を幸せにしうるのか、ってことを分析して、それを俺に取り込む。

これはやる。

が、それだけじゃない。

俺が最も幸せにする方法を以て、それを一番の武器として自覚して、彼女を幸せにする。

なんだろうな。それって。

まあ、うん、それは、今やってるこれだろうな。

つまり?

考えて、行動を改善すること。

恣意的に言動を指定すること。

これはやっていい、これはやっちゃダメ、なぜならこうだから。

こうやって、目的から考えて、戦略的に俺の行動を統制すること。

つまり?彼女を幸せにするために、よく考えて、それを行動に反映すること。

感情に任せて嫉妬して怒ったりする?しないよな。

だって、それは俺の目的に全然適わない行動だから。

それが俺の最大の武器だし、あんまり目立たないけどな。めちゃくちゃかっこいい、とか、ダンスができる、とか、昔からの親友、とか、そういうわかりやすいものじゃないから。

でも、結構強い武器だと思うけどな。

そうな、俺の最大の武器はそこだな。

彼女を幸せにする、という目的の下に、俺の言動を分析して、改善し続けること。

そこに対しては、自信があるし、それはこれからもやるだろ。

で、そこにプラスして、嫉妬するときは、それを表に出さないで、どうして嫉妬してるのかを考えればいい。

かっこいいからなのか、一緒にいる時間が俺より長いからなのか、etc.etc.

で、それに対して、俺が何かそこから学んで彼女を幸せにできるのであればそうすればいいし、無いなら、うーん。

まあ、そうやって考えられるからいいか、って思えばいいかな。

こうやって考えて俺は彼女を幸せにすることに努めてるから、とりあえずそれでいいだろう、と。

そうやって納得してください。

要は、まず、嫉妬を表に出すな。嫉妬すること自体は一次反応なので、まあいいです。ただ、それを表に出しても、目的には適ってない。

で、嫉妬したならば、なぜ嫉妬したのか、そしてそれを俺は彼女を幸せにすることのために使えないか、ってことを考えましょう。

で、考えて、何かあるなら実際に取り入れて試してみればいいし、無いのであれば、まあ考えたからいいか、と思えばいい。

目的から外れるなよ?彼女を幸せにする、ってところが全てだし、そこに繋がってるのであれば問題ない。

取られるかもしれない?それは、その通りだね。いつでもその可能性はあるし、その可能性が消えることはない。

でも、そういうリスクをとってでも俺は幸せにすることに努めるって、そういう判断を俺はしたんだろ。

だったら、ごたごた言うな。

俺にできることをやって、何かできることがあるならやればいいし、無いならないで狼狽えるなよ。

彼女を幸せにするために分析する、それを言動に反映する。これが俺の最大の武器だし、それは結果を保証しないが、それを分かった上で俺はこれをやるって判断してる。

分析した結果、できることはない、負けるかもしれない。彼女が俺じゃない人を選ぶかもしれない、ってことがはっきりしたとして、それは、望むところというか、それがあり得るってことは、初めから知ってる。

まあそうだよな、と思っていいし、それでも、俺が俺の武器を最大限に使って、俺が決めたことに対して努力してる、ってことを、俺はポジティブに見るよ。

纏めようか。

嫉妬したらどうする?そこから何か俺が学んで彼女を幸せにすることができないかを考えろ。あるなら何かすればいいし、ないなら取られるかもなんてことわかってるってことを思い出そう。で、俺は俺のできることをやった、ってことに対して、つまり分析して言動に反映しようとした、ってことを考えればいいし、それでダメだったら、まあ仕方ないよな、ってことでいい。

それは、どう考えてもそういう構造だから。

それを受け入れればいい。

嫉妬するなら、ベストを尽くせ。俺の最大の武器を最大限に使え。それでもダメかもしれないけど、でも重要なのは結果じゃない。だって、それは俺が決められることではないから。

俺が俺のベストを尽くした、ってことに対して、結果はともかくとして、俺は常にすごくポジティブだよ。だから、ベストを尽くせ。それ以外にできることはないし、それが俺にとっては最も重要だろう。


俺ができることにフォーカスするってのが一番大事よな。相手がどう考えるとか、どういう判断をするか、ってところを思い煩っても、どうにもならない。辛いだけだし、生産性はない。そこに俺は居たくない。

いいなと思ったら応援しよう!