恋愛とは何か
恋愛とは何か。
例えとして、自転車乗ってて、すっ転んで血だらけになったとしよう。
その時に、近くにいた女の子が『大丈夫?』って手を差し伸べてくれるとして、その手に包帯が巻いてあったとする。
そしたらこっちの一言目で、『大丈夫?』って言えること。
これが恋愛だと思う。
つまり、自分のことよりも先に、相手のことを思いやれること。
恋愛ってのはなんだろうか。
なんか適当にいい感じの人と結婚すること?
違う。
めっちゃ熱烈な恋をすること?
半分違う。
金とか地位を手に入れて、それによってきた女の子と結婚すること?
違う。
恋愛ってのは、現実を超越することだ。
あばたもえくぼって言葉があるけど、それ。
現実は、どこまで行っても大したことはない。
神様みたいな人はいないし、結局のところ人はみんな人でしかない。
だから、素晴らしい人と恋に落ちればそれでハッピー、なんてことはない。
どんな人と付き合ったって、正直、大差はない。
結局この人もこんなもんか、って現実に当たる。
だからこそ大事なのは、『この人は素晴らしいんだ!』って自分の気持ちで、つまらない現実を塗り替えること。
繰り返すよ。
現実は結局のところ、大したことはない。
だからこそ、現実の中にいてもしょうがない。
だから、どこまで行っても大したことのない現実を、自分の意思で素晴らしい世界に塗り替えるしかない。
この人は自分にとって特別なんだ、って、この人は素晴らしいんだって、そう強く思えるように努力するしかない。
そのためには、自分の利害よりも相手を大事にするってことが大事なんだ。
だって、自分の利害に汲々としてる人間が2人いたところで、それはお互いにメリットがあるから一緒にいるだけ。
しかもそれを2人とも認識してる限り、『自分のメリットになれば相手はこの人じゃなくていい』っていうのがお互い明確にわかってしまう。
『今は自分の利益になるからこの人といるけど、別にこの人じゃなくてもいいな。
しかも、相手もそう思ってるだろうな。
だとしたら、この関係性って何?』
だからこそ、自分の利害をピーチクパーチク騒がないで、自分が血だらけになってようが、相手が困ってるなと思ったら、『大丈夫?』って言えること。
それをできる人間が2人いれば、それは、「自分のために相手を使ってる関係性」じゃなくて、『自分が自分だから相手が助けてくれるし、相手が相手だから助ける』って、入れ替え不可能な、唯一性の関係になる。
自分のメリットになるから、ってことを最優先にする限り、相手は入れ替え可能になることを避けられない。
それは同時に、自分をも入れ替え可能にすること。
たとえ自分の状況がヤバかったとしても、『大丈夫?』って、まず相手のことを思いやれる人間であること。
そして、そういう人を見つけること。
顔とかよりも、そのほうがよっぽど大事だ。