地域活動の一環として学生ライターになったら、自分と向き合う機会になった。
2022年5月8日。JR氷見線・伏木駅を出た私は、今回の舞台「古本なるや」に向かった。駅からまっすぐ勝興寺に向かって歩き、すぐ左に曲がったところにある。外観は町並みに紛れた二階建て一軒家で、目の前に置き看板がある。中を覗くとたくさんの本。早速扉を開き店内に入る。
「今日はよろしくお願いします。」
なるやの店主の堀田さんが出迎えてくださった。店内に入ってまず印象に残ったのは、どこかで一度嗅いだことのあるような、ちょっとミステリアスで甘い匂い。来た人にリラックスしてもらうことと