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裏紙が捨てられない

私は裏が白紙のチラシ、不要になった書類、カレンダー…裏紙が捨てられない。

その他の不要になった、洋服、家電、アクセサリー、本などは容赦なく捨てたり売ったりすることができる。高かろうが、あまり使ってなかろうが、思い出があろうが、現在使っていなければ手放す。

なのに、なんで紙が捨てられないんだ。ちょこっと片手に収まるくらいならいいが、裏紙なんてあっという間に溜まっていく。さすがに要らんやろ!という量になればひと思いに捨てることも出来るが、それでも残った裏紙の量が適量かといえばそんなことはなく多すぎる。

小さい頃、私にとって裏紙は大切な遊び道具だった。お絵描き、折り紙、工作、おままごと色々なことに使える。
「そんなお金は無い!」が口癖だった母の元に育った私はノリやテープを買って欲しいと言えなかった。だから、それらを使わないように切込みをいれて紙や空き箱をくっつけて遊んでいた。

学生時代になると、裏紙はテスト勉強に必須のアイテムとなった。
私はどうも綺麗にノートを書き続けるのが向いていなかったし、ノートに細々書いた自分の汚い字を読み返す気にもならなかった。そこで、裏紙に必須で覚える単語をデカデカと殴り書きしてその下にちょこっと解説をかいて、家のトイレや廊下や壁という壁に貼り付けるのが恒例だった。

そんな記憶が裏紙を捨てようとするのを止めるのだろうか…?


おしまい𖤣𖥧𖡼.𖤣𖥧

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