Profile&自己紹介
どうやらそうらしい。
この言葉は、角田光代さんの「世界中で迷子になって」というエッセイ本で筆者が述べているもの。本当にその通りだと思う。
これまで全く疑いを持たずに過ごしてきた自分の世界が、小さなきっかけで随分と広がって迷子になる。
面白くもあり、不愉快でもある。
自分はどこまで世界を広げられるのだろう。
1. Profile
2. 今の自分と過去の自分
『自分は自分が思う以上に素直だった』
実はいま、北欧に位置するデンマークという人口わずか581万人(タイのバンコクよりやや多い)の国に滞在している。現在3月、日本では春分の日を過ぎ上着のいらない日々、一方こちらは強風・寒波・ほぼ曇りという気候に恵まれない日々。ただ、こちらは都会ですら喧騒もないので落ち着いた静かな日々を過ごせている。
今、こうしてデンマークにいるのは、大学3回生を終え、休学という選択肢を取ったからだ。休学を通じて得た1年のうち半分をデンマークでの生活に、残りの半分を就職活動や卒業論文に使うという休学ライフを過ごす予定だ。
と、休学中のプランを組んでいる高倉だが、当初休学なんて選択肢は全く頭になく、全くの想定外だった。
自分で言うのもなんだが、高校・大学受験と割と自分の思い通りに進んできた僕は、大学をストレートの4年で卒業して良い企業に就職することが”なんとなく”理想のレールとして頭に浮かべていた。
特に理由も意思があったわけではない。ただなんとなく、そう思っていた。
だけどいざ、大学に入って色々な経験を積むうちに、どんどん学びたい・やりたいことが増えていく。そして、周囲の影響もあって、すごく自分に素直であることの大切さを学んだ。そうなると、大学4年間という期間は自分の学びたいことやりたいことをやり切るには短すぎることに気付く自分がいた。
この辺りの休学に至ったエピソードや休学中の経験は、長くなりそうなのでまた別の機会に綴りたい。ただ1点言えるのは、本当に『自分に素直な決断だった』。
そして、後悔は全くない。むしろ、本当に休学をして良かったと思う。
正直なところ、それでも休学という選択肢を持っていなかった自分が、大学3回生を終え就職活動を目の前にしたときに、休学という決断をしたのには自分でも驚いている。
でも、それは就職活動という自分の未来とただひたすらに向き合う期間だったからこそできた決断だったのかもしれない。
休学を決断して、『デンマーク』という国を選んだ理由は、ある一冊の本との出会いや学びたかった内容を研究できる機関がそこにあったからだ。
運命ともいえる不思議な縁が繋いだデンマークへの渡航は、この先の仕事にもつながることになる。
(この辺りは、帰国後に付け足した内容も含まれる)
『過去も今も変わらない』
僕は、小さい頃からどんなにしょうもないことでも一旦興味を持ったら
調べないと気が済まない。そんなこんなで小学校の理科の先生には、授業が進まないとよく怒られていた。しかも理解度があまり高くないから、質問を繰り返す。さらに、タチが悪いのは、一度気になると「まあいっか」では済ますことができない頑固さが潜んでいるところだ。
でも、そのおかげである一定数の仲間にとって、撒き餌になれたはずだと信じている。
唐突に、過去の関係ない自分をぶっ込んだようだけど、昔の自分と今の自分で、しっかり繋がっている部分があるということに気がついたのが、自分を理解するために選んだ休学の結果だった。今の自分も過去の自分も根本は変わらずな好奇心旺盛な少年なんだな、と改めて気付いた。
そしてだからこそ、自分の幸せを求めるのなら、就職活動において、都合の良い自分を演じることをしてはいけないんだと改めて感じた。
休学は決して悪いものではない。いくらそうは言っても、いまだに休学という選択肢はネガティブで遠いものである気はしている。
様々な人の休学ライフを伝えることで、休学の印象を変える、休学を一つの選択肢にする。それを体現する活動はもう少しで発表できそうだ。
3. noteで紹介する内容とその理由
少し間が入ったけどこのnoteでは、興味を持たないと気づかないソーシャルグッドな気づきだったり、デザイン、アイデアを適当にでも読んでくれる人がいたらな、という気持ちで紹介していきたい。
紹介する理由は、大学一回生の頃から続ける学生団体の活動にあって
みんなソーシャルグッド(社会を良くする活動)には興味がなくも無いけど、実際に始めるまでには至らない理由があることに気づいたからだ。
僕は友人たちと共に「2nd Hand Project」という使われなくなった野球道具を、フィリピンで野球道具不足に困っている子どもたちに届けるという活動を行っている。
フィリピン出身のメンバーが帰省した際に、劣悪な環境でプレーする野球少年たちを見たのがきっかけで始まったのがこの活動。
十分な道具や環境が整っておらず、危ない環境下で野球をしていた少年たちの「やりたいことをやれる環境作り」を手伝いたい、心からそう思い様々なプロジェクトを実行してきた。
僕自身は、幼い頃から何不自由なく野球に取り組める環境の中にいたからこそ、そんな劣悪な環境を聞いて、何か心に残るモヤモヤがあり、この活動に参加し始めた。
プロジェクトの中でも特に思い出深いのは、2020年1月初旬の活動。初の試みとしてRIzal Memorial Stadium というマニラ近郊の歴史的な球場で開催した野球大会。
(松井秀喜のユニフォームを着て練習に取り組むフィリピンの野球少年)
彼ら、一つ一つのプレーや細かい連携プレーは雑いけど、野球大国の日本にも負けず劣らずポテンシャルが高いんです。環境さえ整えば、恐ろしい存在になりそう、いや、なって欲しい。
話し始めると止まらない悪い癖が出てきたので、収拾がつかなくなる前に、ソーシャルグッドな気付きやアイデアを紹介したいと思った理由に戻る。
この野球支援の活動に対して、私の周りの人たちは「いい活動だね!」など共感や応援の言葉を本当にたくさんくれた。だが一方で、多くの人は行動に移すほどの関心はなかった。
でも、それがおかしいだとか言いたいのではなくて、「ただただ、興味関心をもつトピックではなかったのではないか」という結論に至った。
興味を持てるような入口でなければ、そこに入りたくならないのと同様で
興味関心をもつトピックではなかったのではないか、と。
僕の場合は、偶然小さい頃から「野球」に縁があり、「フィリピン」出身の友達がいて、「フィリピンの野球環境」に関する活動にへと繋がった。
これがもし仮にハンガリーでパプリカ!とか言われても二つ返事で「イヤ、ちょっと、、、」となる。いや、例が悪すぎて、逆に興味持つかもしれない。(ハンガリー産のパプリカは有名だそう)
じゃあ、興味を持てる入口を増やすことなら自分にもできるかもしれない。
そうすれば、楽しみながら真剣にソーシャルグッドに取り組める人も増えるかもしれない。そう思うようになった。
確かに、興味関心がないことにお金も時間も使わないのはとても自然なこと。それなら、逆に興味を持つような入り口さえあればソーシャルグッドって広まるのかな?という疑問が生まれて、様々なデザインだったりアイデアを紹介してみようという目的に至ったというわけだ。
正直、きっかけなんて何でも良くて、もしかするとビール好きな人が大好きなビール会社のエコな取り組みを知ってエコに興味を持つかもしれないし、公園にたまたま遊びに来た人が、公園の面白いアイデアからサステイナブルな建築に興味を持つかもしれないし(実は、面白い公園やゴミ箱のアイデアがあるのでお楽しみに)何があるかわからないので、とりあえず紹介してみようと!笑
4. SONOTA
その他にも、まだまだ狭い自分の世界の中で経験した出来事。
インドネシアで猿に噛まれて高熱が出てビビり倒した話やフィリピンのゲテモノ、キャンピングカーでのどたばたアメリカ縦横断、(この記事を書いた1ヶ月後に嘘つき家主にKicked out された話や)、大好きなクラフトビール(週末はご褒美でMikkellerのビールを飲むって決めました)の紹介など
色々していこうと思う:)
あとは、休学のストーリーを伝えることで、もっと自分に向き合う時間を作ることへのハードルを取っ払う事。これは、必ずしていきます。
長くなりましたが、読んでいただいてありがとうございません。
え?しょうもないのはわかっています。そういうインゲンです。
さて、自分はこれからどこまで世界を広げられるのだろう。
あと何回迷子になれるのだろう。
次は何を書こうかな〜^へ^
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